東大阪川田一丁目店(大阪府)での独立開業(オーナーインタビュー)

  • 建築現場監督 ⇒ オーナー異業種からのチャレンジ!

    野口孝一・由美さん ご夫妻
    東大阪川田一丁目店(大阪府)
    2010年2月26日オープン

周囲のものを受け入れ、
じっくり自分のモノにしていきたい。

建築の現場監督からオーナーに。180度転換したかに見える経歴ですが、「現場をまとめより良いモノをつくりあげるという意味では同じ」と語る野口オーナーさま。これまでのお店経営について伺いました。

  • オーナーインタビュー
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セブン-イレブン経営を検討されたきっかけは?
孝一さん: 以前は建設の現場監督でどっぷり15年、根っからの職人でした。商業ビルやテーマパークなど、このあたりの名だたる建築物を手掛け、子どもにも胸の張れる仕事をしてきました。ところが不況のあおりを受けて、仕事は激減。生活もままならなくなり、別の仕事をする道を考えました。セブン-イレブン経営が選択肢にあがったのは妻が3年ほどパートをしていたのがきっかけ。正直なところ、当時、大学受験と高校受験を控えた2人の息子と小学校2年生の息子がおりましたので、「大きな失敗はできないぞ」という気持ちがとても強かったんです。その点、妻は長く勤めていたこともあり、発注や売場づくりなどひと通り経験があった。私は現場での仕事をしていましたから、体力的にも従業員のマネジメントもやれるだろう、あとは妻の経験と協力さえあればやっていける、そう思ったのです。
オープン当初のことを教えてください。
孝一さん: オープン初日は土砂降りの雨でした…(笑)。そんなこともあって、朝オープンしてからほとんどお客さまがご来店されなくて、ヒヤヒヤしましたね。でも夕方からは天気も回復し、お客さまも少しずつ増えていきまして、ホッと胸をなでおろしたのを思い出します。オープンしてしばらくは、覚えることもやることも目の前に山積み状態。家に帰らず一日中お店にいることが多かったですね。でも、不思議と疲れないんです。気が張っていたんでしょうね。少しずつ慣れてきた今も、「あれがしたい」「これもしたい」と、何かとお店にいることが多いですね。最初は「大きく成功するより家族が食べていければいい」と、前向きな目標はもっていなかったのですが、いろいろなお客さまと接するうちに、今は他のお店さんに負けないように「何かひとつでも胸を張れる何かをつくらなくては」と考えるようになっていきましたね。
オーナーとして日々心がけていることは?
孝一さん: 自分なりのお店の経営の考え方は、10年ほどかけて固めていければいいかなと思っているんです。私はこのお店のオーナーではありますが、商売人としてはまだまだ素人。ですから、まずはどんなことも受け入れてみるようにしています。OFCさん(※)からのアドバイスや本部が用意してくれているマニュアルも、「なぜこんなことするんだ?」と疑問を持たず一度やってみる。そしてその結果を検証してみる。この繰り返しはお店の土台をつくるのにとても重要だと感じています。私は職人の世界で生きてきたこともあって、人は急に何でもスーパーマンのようにできるようになるとは思っていません。それはオーナーである私だけではなく、一緒に働くスタッフも同じ。いきなり高度なことは求めませんが、「何でもやってみる」ことはして欲しい。たとえばギフトの予約活動などのイベントも、「これも仕事のひとつ」と、最初からやってもらうようにしています。そうやって人は経験し、学び、自分なりのやり方や考えを身につけると思うんです。何事も好奇心をもってやってみて、それをじっくり自分の中に腹落ちさせてゆく。私はその過程を大事にしていきたいですね。
※OFC=オペレーション・フィールド・カウンセラー(店舗経営相談員)
  • 奥さまインタビュー
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独立の話を聞いて、由美さんは?
由美さん: 私はどちらかというと専業主婦でいたかったんですよ(笑)。昼間はパートで働いて、夕方には学校から帰ってくる子どもを「おかえり」と迎えて、18時にはみんなで食卓を囲む…。それまでの生活にとても満足していましたし、何より「しっかり子どもとの時間をとりたい」と思う私にとって、それ以外の選択肢は考えられなかった。でも、夫の「3年間は休まず頑張る!」という強い意志を聞いて「私が手伝えるなら」と、気持が変化していき「週休二日・17時上がり」と勤務時間を区切って頑張ってみることにしたんです。なかなか時間どおりにはいかないものですが、今では、夫やスタッフに協力してもらいながらうまく時間をやりくりできるようになりました。
オープン当初のことを教えてください。
由美さん: こんなこと言ってしまうと夫婦で独立を検討されている皆さんに驚かれてしまうかもしれませんが(笑)、最初は泣いてばかりでした。やらなくちゃならないことがいっぱいありすぎて、「私がやらな!」という気持ちと、一方で「これって本当に私がやりたかったことなの?」という葛藤で気持ちは行ったり来たり…。お店も気になるけど、家で待つ子どものもとにも帰りたい。それが正直な気持ちでした。オープン当初はオーナーである夫に心配かけてしまってちょっと申し訳なかったですね。今はペースを掴み、陰ながら夫の手助けができるようになりましたが、この葛藤は何年経ってもきれいに消えることはないかな、と思っています。ちょっと厳しめの意見ですが、最近分かってきたのは、それがお店を経営するということ。お店を持ったからには、完璧な100%を目指すのではなく、ときには肩の力を抜いてやっていくことが必要なのだと思います。
  • おわりに
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独立を検討されている方へメッセージをお願いします。
孝一さん: 気になるのは、やはり同じ地区に同時期にオープンしたお店さんの存在。商品の売上もイベントもお互い意識はしますよね。数字をみるとモチベーションが上がります(笑)。こういうライバルの存在は大事だと思いますね。自然と上を目指そうという気持ちになりますから。また、私はできるだけ他店との交流をするように心がけているんです。自分からどんどん出かけて行って、オーナーさんから「これめちゃ売れたで」とか、売場づくりのポイントとか、シフト表のつくり方とか…いろいろ学ばせていただいています。セブン-イレブンはレベルが高いお店が多く、上を目指しているオーナーさんばかりなので、本当に勉強になります。独立したからといって決して一人きりではない、そんな心強さがある。セブン-イレブンには、互いに高め合える環境があると思いますね。
由美さん: お店の経営は"積み木"で大きなピラミッドをつくるのに似ていると思います。土台がしっかりしていないと、いくら積み上げても簡単にパタンと倒れてしまう。互いが勝手に動いてしまったら、積み木は細いままでぐらぐら。オーナーは土台をしっかりつくる人。私はその積み上げる作業を横からフォローする存在。さらには、そうやって積み上がっていったものを私やスタッフたちがいい雰囲気に飾り立ててはじめて、立派なピラミッドになると思います。つまり、お店は誰ひとり欠けても成り立ちません。セブン-イレブン経営を検討されている方には、そんな気持ちを持って、みんなでお店を盛り上げていって欲しいと思っています。

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