札幌八軒1条東1丁目店(北海道)での独立開業(オーナーインタビュー)

  • 自衛官 ⇒ オーナー異業種からのチャレンジ!

    川越純隆・啓子さん ご夫妻
    札幌八軒1条東1丁目店(北海道)
    2014年8月27日オープン

自衛隊を定年退官し進んだ第二の人生。試行錯誤の連続の先に得た喜び。

北海道恵庭市で35年間自衛官を勤め上げ、セブン-イレブンオーナーの道を進まれた川越オーナーさま。未経験だからこそのご苦労、その先に見つけたやりがい…オープンから2年の率直な思いを伺いました。

  • オーナーインタビュー
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自衛官を定年退官されて、なぜセブン-イレブンに?
純隆さん: 退官後は、故郷の宮崎で介護施設のヘルパーの仕事をするつもりでした。ところが荷造りも済んで、さぁ来週には引越しだというときに、セブン-イレブンの担当者から「札幌に出店計画があります」と連絡があったんです。実は現職時に夫婦で働ける仕事ということで、オーナー募集の説明会に出席したことがありまして。妻の叔父が脱サラしてセブン-イレブンを経営していたということもあり、何となく頭の片隅にあったんですね。出店計画の話をいただいて、私の第二の人生は急展開、自らお店を経営するということが現実味を帯びてきたわけです。
未経験から飛び込んだコンビニ経営、オープン当初はいかがでしたか?
純隆さん: 「なんとかなるだろう」。この甘い考えは、オープン前に崩れました。「国を防衛するための訓練の仕事と接客サービスはまったく違う」このことは頭ではわかっていたつもりですが、研修店でいざお客さまの前に初めて立ったときは、お恥ずかしい話、レジで手が震えてしまいました。レジの他にも公共料金や宅配便の受付など、お客さまへの対応の幅の広さに戸惑いました。緊張から「いらっしゃいませ」の声まで小さくなってしまって。オープン前に、約4000枚のチラシ配りをしたのですが8キロ近く痩せましたね。頭でイメージするのと、実際に自分でやってみるのとでは大きな違いがある。「なんとかなる」ではなく、「なんとかしなくては!」という思いに切り替わりましたね。
未経験とはいえ、自衛官時代の経験が生きていることはありますか?
純隆さん: 最初のうちは寝る間もないくらい忙しかったのですが、自衛隊時代、数日間不眠不休で道路を修繕したり指揮所を築くといった長年の訓練で培った体力と精神力は生きています。あとは何事も「メリハリをつけて行動する」という自衛隊時代の経験は、お店を経営する上でとても大切なことだと思っています。「シフト交代ごとの朝礼」の徹底や「働く上での身だしなみ」を整えることで、気持ちを切り替えるのは、お客さまサービスの基本中の基本。こうした基本的なことこそがお店の基礎を作るものだと考えています。
やりがいを感じる点についてお教えください
純隆さん: やはり売れると楽しいし、やりがいを感じますね。私自身これまで失敗したり、試行錯誤を繰り返してきましたが、そこで気づいたのは「売れないことを恐れて発注しなければ、いつまでも売れない」ということ。実はセブンカフェで新しくドーナツが発売されたとき、うちのお店はあんまり売れなかったんですね。でもそれは「売れないかもしれない」と発注していなかっただけなんです。当初は売れても1日30個くらい。それであるとき、まずは倍の60個くらいを目標にしてみよう!と100個発注したら、発注ミスで150個届いてしまって(笑)。これは絶対に売らなければ!と本気になりました。どうしたら売れるか?自分でポップをつくったり、お声がけを積極的に行ったり。結局そのときは、100個以上売れて売上はいつもの3倍。エリアでもトップの成績を残すことができたんです。モノが並んでいなければお客さまは買うこともできません。このシンプルで当たり前とも思えることって、意外に忘れがちなんですよね。でもそこをしっかりやって結果を出すことができたときは喜びも倍増です。
  • 奥さまインタビュー
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セブン-イレブン経営は、奥さまの勧めもあったそうですね?
啓子さん: 専業主婦、50代。この条件で仕事を探すのは難しいと思いましたし、生まれ育った北海道を離れることに抵抗もありました。それに夫のヘルパーの給料だけでは心許なかった。そんなとき浮かんだのが叔父が脱サラして経営していたセブン-イレブンでした。15年間お店経営をしてきた姿を見ていましたし、「ここなら夫婦で働けるし、自分が働ける場所・居場所が持てる!」と思いました。ホームページなどでいろいろ情報収集しましたが、自衛隊出身のオーナーさんも活躍されていると知り、「私たちにもきっとできるはず」と夫に勧めました。
やりがいを感じる点についてお教えください
啓子さん: 私もこういう仕事ははじめてで、最初はカチカチでしたが、お客さまからの「ここにお店ができて助かっているよ」「おいしいね」「来やすいお店だね」という言葉にとても励まされました。最近では常連さんとの会話もやりがいの源になっています。ある常連さんで、いつもコーヒーと大福豆などお茶菓子を購入してお店のイートインスペースでくつろぐ方がいらっしゃいます。あるとき「いつもありがとうございます」と、夫の田舎から送られてきたみかんを「良かったら」と差し上げたら、後日「美味しかったよ、ありがとう」と声をかけてくださいました。ものを売るだけでは得られない「人とのつながり」を感じられるのもこの仕事の魅力だと思います。
  • おわりに
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オープンからもうすぐ丸2年、今の率直な思いをお聞かせください。
純隆さん: お店をはじめてから、丸くなったというか、柔軟な視点を持つことができるようになりました。以前は「決めたからには、ぜったい曲げない!」という気質で、なかなか自分自身を変えるのは難しいだろうと思っていましたが、お客さまの立場に立って、どうしたら喜んでもらえるだろうか?どうしたらこの美味しさを伝えられるだろうか?ということを考えていたら、どんどん外に目を向けるようになっていきました。そうやっていろいろ考えることが今は面白いんです。お店づくりはもちろん、今後さらに変わっていく自分自身が楽しみですね。そしていずれは複数店を経営していることがこの先の目標です。

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