倉敷西阿知南店(岡山県)での独立開業(オーナーインタビュー)

  • 異職種 ⇒ オーナー専業主婦から息子と一緒に
    オーナーへ

    杉本玲子・晋也さん 親子
    倉敷西阿知南店(岡山県)
    2013年11月30日オープン

30年間専業主婦をやってきて初めて自分の意志を通しました。
きっと…どこかで人生を変えたいという気持ちがあったんですよね。

21歳でご結婚され、30年間主婦として勤めあげてきた杉本オーナーさま。人生を変えたい、自分を変えたいという想いから震える手で契約書を書いたそうです。そんな思いを抱きながらお店の経営を始めたお二人に、これまでの心情の変化をお伺いしました。

  • オーナーインタビュー
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もともとのきかっけは、パートとしてセブン-イレブンで働き始めたことだとか。
パート先で、オーナーの奥さまがやっていることが羨ましくて。
でも普通の主婦だった私には無理だと思い込んでいました。
玲子さん: パートで始めたのがセブン‐イレブンのお店。最初、コンビニは嫌だな~と思っていたのですが、これが楽しくて楽しくて!そして、オーナーの奥さまの仕事ぶりがさらに楽しそうに見えたのです。何が?っていうと、普通の事なんですよ。ただ入ってきたものをお店に並べて、自分の思うようにレイアウトして。 もう自分の好きなように一日中店の中を触れて、その時の私には文化祭みたいな感じに見えたんですよね。もう楽しそうで!
昔から商売に興味はあったんですけど、自分で商売をすることが現実になるものとは全く考えていませんでした。だって、普通の主婦ですからね!(笑)現実には無理だろうと思っていたけれども、そのオーナーの奥さんのやっている事が羨ましくて。私も「あれやりたい!これやりたい!」と思うようになっていました。
無理と思っていたのはなぜですか?
なんの経験もない主婦ができるなんて思いもしませんよ(笑)。
玲子さん: 店を持つということは、お金も必要です。そして、コンビニは24時間営業なので、当時54歳だった私には体力的に無理だと思っていました。そして、主人もあまり接客に向いているタイプではなかったんです。21歳で結婚して、30年間専業主婦だった私がオーナーになれるなんて、普通は思いもしないですよ。
一度、パート先のオーナーに「私が経営者になるなんて、無理ですよね~。私なんて何の特技もないし」って話したことがあったんです。そうしたら「やれますよ!」ってえらい簡単に言われちゃって!(笑)その頃から少しずつ心がやってみたいという方向に向いていたのでしょう。
専業主婦だったのに、オーナーになる決心したのはどうしてですか?
良い妻を30年やってきましたが、何かを変えたい、このまま死ぬのは嫌だ、とどこかで思っていたのです。
玲子さん: 今まで結婚して30何年経っていたのですが、自分の意志を通した事が無く、家族に合わせて暮らしてきました。やりたい気持ちの中に、どこかで人生を変えたいという気持ちがあったのだと思います。
21歳で結婚して本家の嫁に入り、30年以上、良い妻を続けてきたので、どこかで自分の人生を変えたい、このまま死ぬのは嫌だ!という気持ちがありました。自分の意志も言わず暮らしてきたので、初めて私が自分の意思で「やりたい」と言い出したのを周囲はびっくりしていました。
だけど、夫は反対しませんでした。専業主婦を卒業し、1年間パートとしてセブン‐イレブンで働く私の変化を感じていたのかもしれないですね。
それで息子さんと一緒に独立されたのですね!
息子にとっても人生を変える転機だったんです。
玲子さん: その当時、次男が仕事で悩んでいた時期だったのです。親からしてみると、「どうするんだろう、もう20代後半にもなって仕事に行き詰っているなんて」と見ていました。ずっと家にいましたから。 そんな時に私から「コンビニを一緒にやりたい」と言われてかなり驚いたと思います。今までは自分のやりたことを言わない親でしたから。
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そんな時にお母さまからのお誘い、どう思われましたか?
最初、商売という選択肢はない、と思っていました(笑)。
晋也さん: イメージとしてあったのはどんな商売でも収入が不安定だったり、コンビニであれば24時間営業だったり。色々考えたけどやっぱり出来ないかなと考えていました。でも、母が「本気でやりたい」、と初めて自分の意志を言った事が僕の心を動かした一番のポイントです。
なので、説明会に行ってちゃんと見極めようと思ったのです。説明会でも、良い点はこういうところがあるけど、言わない悪いところもあるんだろうなっていう気持ちで聞いていました。実は、何も知らない僕からすると、売上を本部と店とで分けるという話が一番の謎でした。どういう風に分かれるのか不思議だったので、そこは真剣に聞きましたね。年数がたってくると店側に有利になるように比率が変わってくるとか、そんな仕組みが整っていることにはかなり感心しました。
そんな状態から決意されたポイントはどこにあったのでしょう?
今のままの自分じゃダメだ、何か変わらなきゃって思ったんです。
晋也さん: 理由は違いますが、僕もやはり母と同じ動機で、このままの自分じゃ駄目だと思ったんですね。こういう人生を変えるような話が目の前にあるのも、何かの機会かなと。でも僕は本当に契約書に自分の名前を書く直前まで悩んでいました。契約書をサインする前の晩まで「まだ今なら引き返せるよ」と。震えが止まらなかったです。でも、人生を変えるために、一歩を踏み出したような感じです。母のやる気もそうですが、その一歩を踏み出させてくれたのがセブン‐イレブンのオーナーという道でした。
そんな転機で始められた経営はいかがですか?
最初は辞めたい、その後は出来れば辞めたいに変わり、今となっては辞めたくないです(笑)
自分が変わって行きました。
晋也さん: 初めのほうはやらされているという思いでした。それでも売れた売れないで一喜一憂する自分もいるんです。
苦しい時、契約はあったとしても逃げ出そうかと思った事もありました。でもここで逃げたらまた過去の自分と一緒だなと思って。どんなに恰好悪くても、やらなきゃいけないのかなと。そうして続けていたら変化が出てきました。
少しずつお客さんが声をかけてきてくれるようになり、次にお会いした時会話を交わせるようになったりとか。そんなことからはじまって、この商品は売れるのか売れないのか、どのくらい売れるのか、どうやって並べようかを考えて楽しんでいる自分がいたんです。
自分の変化は感じます。昔に比べて心が落ち着いてきているのは、自信がついてきたからですね。
  • おわりに
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母としての立場で見て、息子さんは変わられましたか?
息子の心が大きくなりました。もう安心して任せられるくらいに。
玲子さん: そうですね、今の息子であれば私にいつ何があっても任せられるかなという気持ちはありますね。前職の時はとても心配でそんなこと思えませんでした。今は息子の心が大きくなりましたね。前だったら、ちょっとしたことも「お母さんまた言っとるわ」と、ケンカで取っ組み合いになっていますよ(笑)。
私自身も変わりたい!とセブン‐イレブンを始めて、笑っている事が多くなりましたね。オーナーによってそのお店の雰囲気が変わりますし、お店が楽しいほうがいいですよね。悩みがあっても喋るときは笑って。まあ楽しいからできることなんですけどね。
私は今が一番自分らしくいられているので、とても居心地がいいですよ。
経営するうえで、母息子ならではの良さ、メリットとは?
ケンカしてでも言い合える、そこから見えてくるお互いの気持ちを知れたことでしょうか。
玲子さん: 息子なので可愛くない訳はありません、なのでこの人の将来がとにかく心配だった。親子という関係は絶対切れない縁なので、どんなにケンカしても継続していけた。そこが一番ですね。母息子経営だからこそ良かったのかもしれませんね。ケンカしても一晩経てばケロっとしているので。

晋也さん: 僕は普通に生活する以上に話す事が多くなったことでしょうか。もちろんケンカもする事もあるのですが、母がこんなことを考えていたんだという事も分かったし、僕の想いも知ってもらえたと思うので、そこは一緒に経営をしてよかったなと思います。でも…初めは、母と一緒にシフトに入って、一緒に「いらっしゃいませ」というのが恥ずかしかったです。
お二人のお話を聞いたらセブン‐イレブンに挑戦してみたくなりました(笑)
おすすめしますよ。NOっていう理由が今は見当たりません。
普通商売やったら自分で市場に行って商品仕入れて、袋に入れて並べないといけないですよね?個人商売をやるなら避けられない事を、セブン‐イレブンのフランチャイズの仕組はそれを代わりにやってくれる。宣伝をしなくてもテレビのCMを流してくれますしね。
あと、私の決め手でもあったのですが私がパートで行っていたオーナーが、やるんならセブンイレブンじゃないとダメだよって言ってたんです。その時は理由がよくわからなかったのですが、今ならわかります。美味しいし、お勧めできますから、セブン‐イレブンで良かったと今は心から思います。美味しくないものは勧められませんから!
食事もそうですし、ATMだったりと様々な用事の人がこの店に立ち寄ってくれると、この店が役に立っているんだな、もう生活に欠かせないんだろうなと嬉しくなっています。

<インタビュー後 コメント>
オーナーとして独立する、ということのリアルな心情を本気で語っていただきました。何かを変えたい、自分を変えたいという気持ちでこの世界に飛び込まれ、心から良かったと言われているお二人を見ていると、聞いている私も嬉しくなってしまいました。また、親の愛情も感じ、母子としての働き方もいいものだな~と改めて感じさせてくれたお二人でした。

    • 担当ライター:とがしみきこ

      リクルート関連の求人制作業務にて、あらゆる業種の取材・コピーライティングなどを数百本経験。現在はWEB業界にて様々な企画、デザイン、取材、コピーライティングを担当している。

      担当ライター:とがしみきこ

      リクルート関連の求人制作業務にて、あらゆる業種の取材・コピーライティングなどを数百本経験。現在はWEB業界にて様々な企画、デザイン、取材、コピーライティングを担当している。

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