松阪大塚北店(三重県)での独立開業(オーナーインタビュー)

  • 会社員(事務職) ⇒ オーナー

    堀江弘美・近藤まき子さん ご姉妹
    松阪大塚北店(三重県)
    2016年8月31日オープン

親の介護で、会社に迷惑をかけることが辛くなり…
自分で時間が設計できるオーナーの仕事を姉妹で選択しました。

2人ともバリバリと現役で働かれている中、親の介護を交互に対応。会社を抜け出すのが辛くなり、オーナーの道へ。キャリア女性が選択した新しい道で、生活がどのように変わったのかをお伺いしました。

なぜ姉妹でオーナーになろうという選択になったのでしょうか?
親の介護を今後も続けていかなければいけない、がきっかけです。
弘美さん: 3月で今の会社を辞めることが決まっていて、次の仕事も同じ事務職での話ももらっていたので、それでいいかな…と思っていた時に、妹から「セブン-イレブンやらへん?」と突然言われたのが最初です。

まき子さん: もともとセブンのファンだったのもありますが、その時期に親の介護も重なっていて。会社にも毎日迷惑をかけていたし、介護の状況が改善するわけでもないので、今後どうしたらいいんだろう、と2人で悩んでいました。

弘美さん: 2人でやるなら、どちらかが仕事に出て、どちらかが母親のところに行けると想像したんですよ。ホームページを見ると、ちょうど松阪での説明会があったので、軽いノリで参加してみようということになったんです。
職場に介護の制度はなかったのでしょうか?
会社は「気にしないで」と言うてくれましたが、やっぱり心苦しかったです。
まき子さん: ありました。でも、仕事を任されている以上、それを使うことはなかなかできなかったです。 会社のみんなも、最後のほうはとても優しく言うてくれましたけど、長く働いていて責任ある仕事を任されているぶん、甘えられないのが自分でも悩むところでした。

弘美さん: 母が入院していた時は、病院に一緒に泊まってそのまま出勤したり、急な呼び出しもありました。そのたびに「30分だけ仕事を抜けていいですか?」と言って会社を抜け出すのも心苦しかったです。 まき子さん:最後のほうは、どっちが母のところに行く?ってかなり苦しんでいました。
オーナーになって、時間の問題は解消されましたか?
介護だけじゃなく、仕事も両立できることが気が紛れていい。
弘美さん: 私は朝の7時から夜の10時30分くらいまで。途中に抜けて家に帰って、片付けて少し寝たり。妹は介護で、親と一緒に住んでもらっているので、介護中心の生活で。今夜勤が人が足らないので、夜勤に入ってもらったりもしています。

まき子さん: 私は朝、母をデイサービスに連れて行ってから出勤。母が帰ってくる夕方6時か7時頃に帰るようにしています。週2回は夜勤に。人から見ればどう思われるかわかりませんが、介護をしているよりも、仕事をしているほうが気が紛れるので。もともと仕事大好きなんです。

弘美さん: 私のほうが店に長い時間いますけど、私のほうがよっぽど楽です。姉妹なので、言いたいことも言えるっていうのもありますが、介護の時間を作れるようになったのは本当に良かったです。
なぜセブン-イレブンだったのでしょうか?
セブンのファンでした。他は考えなかったですね。
まき子さん: 津市のセブンまでわざわざ買物に行ったり、会社の横に新しくできたセブン‐イレブンに喜んだりするほどファンでした。チラシで、オーナー募集があることも見てたんですけど、その時は「まぁそんなのもあるんだ」ってくらいです。もともとずっと販売員として働いてきたのもあり、いろんなお店に行くたびに「私たちなら~」なんて軽く考えたりすることもありました。 モノが変わっても私なら売れる、と思ってましたので(笑)。

弘美さん: セブン‐イレブン以外考えなかったですね。何十年前か、サーティーワンをやってみようかなんて、笑い話ではありましたけど。まさか自分でオーナーになるなんて思わなかったです。
2人で始めるといっても、不安はありましたよね?
不安なんてなく、ただ変な自信だけありました(笑)。
弘美さん: 最初はまったく不安がなく、変な自信があったんです。始まる前は、早くやりたい!早くこんな店にしたい!って思うばかりで。不安なんて全くなかったんです。やってみてから不安だらけなんですけど。

まき子さん: 妄想ばっかりです。ちょうど私の娘も子どもを預けて働きに出るタイミングだったので、一緒にやろう!とさらに盛り上がってしまいました。
実際にOPENされた後に出てきた不安とは?
お客さまは、黙ってても来てくれるだろうと思っていたのは間違いでした。
弘美さん: OPENの時はお客さまがたくさん来てくれたので、そのまま来てくれるだろうって思っていたのですが、そうでもなかった。どうしたらお客さまが来るんだろうって落ち込む時もありました。それだけこの店が認知されてないんだろうな、と。なので、とにかく接客を良くしようってみんなで決めたんですね。うちは従業員の子たちも明るくて、みんな声掛けができるので、お客さまにも1人ずつ声掛けしていこうって。nanacoカードの普及を頑張りだしたのも、これがきっかけです。
今、うちは【おせっかいなコンビニ】やと思います。知らない人でも、怪我してたら「どうしたんですか?」なんて声をかけるので、接客が普通のコンビニじゃない、って他の人にも言われます。
おせっかいなコンビニで売上は変わってきましたか?
nanacoカードの入会数で表彰も。入会増加の波に乗って、新しいお客さまも増えています。
弘美さん: お客さまが確かに少しずつですが、増えてきたと思っています。新しいお客さまが「ここにあったんだ」「ここいつできたん?」っていうお客さまがまだいるので、半年経ってもまだ認知されてないんやなと。なので、nanacoカード利用者を増やし続けるしかない、って思っています。
近くのお客さまじゃなく、遠いところから寄られたお客さまでも「セブンによく行くけど、nanaco勧められたの初めて」と入っていただける方もまだまだいます。「これどこでも使えるの~?」なんて聞かれたら、
「もちろんどこでも使えますが、ぜひうちで使ってください」って言ってますね。
1日に何回も来てくれる方もいるんですけど、新しい方もちょっとずつ増えてきているのは確かです。
セブンやってよかったな、と思う時は?
やりがいはあります。コンビニの中で一番のブランドをお借りしてますから!
弘美さん: すごくやりがいはあります。売上が上がった時は嬉しいし、今からでもまだまだ頑張ろうって思えるので。

まき子さん: コンビニの中では、一番のブランドをお借りして私達がお店をやっているので、やりがいはありますね。どこの商品よりも強いと思っているので。近所に他のコンビニはありますけど、これだけコマーシャルも宣伝もしてくれてて売れないわけがない、と。
女性のオーナーとして、「身体が辛くないの?」と心配になりますが。
辛いことはないですよ。たまに眠いくらいですね。
今が楽しいですよ。正直言えば、コンビニのほうが身体が楽です。
弘美さん: 私は健康ですので、全然大丈夫です。たまに眠い時はありますけど。私はあまり身体動かすことなく、ずっと裏の事務所に座っていることが多いですね。

まき子さん: オーナーはモノを売るのが苦手なんですよ。だから、座っていてくれればいいって言ってるのに、お客さまが並んでるとすぐ出てこようとするので、出てこんでいい!って言ってます(笑)。レジのリズムが私とは違うんですよ。動きが小さくて、こっちが笑けてくるんで。私は経営や数字のことは、好きじゃないというかわからないのでオーナーに任せてます。なので、彼女にはオーナーが合ってるんだと思います。精神的にタフですね。
どんなお店にしていきたいですか?
女性ならではの視点で、主婦層に愛される店をつくりたい。
弘美さん: 主婦層に来てもらえるコンビニを目指しているんですけど、今は男性ばかりなんです。もっと主婦層の来店に力を入れたいと思っています。スーパーに行くように、コンビニに来てほしいですね。 コンビニって高いってほとんどの方がまだ誤解していると思うんですよ。ジュース1本でも高いな、冷凍食品でもスーパーのほうが安いなとか。でもそうでもなくって、どれも安くて美味しいとか、手軽とか。

まき子さん: 女性目線からのトイレがキレイ、店がキレイっていう店にするのは当たり前で、今まではお肉屋さんのコロッケを買いに行っていた人に、コンビニのコロッケもこんなに美味しいし、値段も安いしって伝えていきたいですね。

<インタビュー後 コメント>
姉妹で独立。そして、娘さんまで加わって、女性パワーの溢れるお店でした。オーナーの道の選び方はそれぞれですが、コンビニは24時間営業で時間が拘束される!という考えではなく、親の介護のために時間を調整できるオーナーの道を選択するという視点が、これからのキャリア女性の働き方のひとつになるのかもしれないと感じました。

    • 担当ライター:とがしみきこ

      リクルート関連の求人制作業務にて、あらゆる業種の取材・コピーライティングなどを数百本経験。現在はWEB業界にて様々な企画、デザイン、取材、コピーライティングを担当している。

      担当ライター:とがしみきこ

      リクルート関連の求人制作業務にて、あらゆる業種の取材・コピーライティングなどを数百本経験。現在はWEB業界にて様々な企画、デザイン、取材、コピーライティングを担当している。

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