中野上高田2丁目店(東京都)での独立開業(オーナーインタビュー)

  • 料理人 ⇒ セブン‐イレブンオーナー

    及川浩治・眞奈美さん ご夫婦
    中野上高田2丁目店(東京都)
    2012年5月31日オープン

爆発的に売れる店じゃなくてもいい。
定年も気にせず、元気に、常連さんと楽しく会話する今が最高に楽しい。

OPENから5年4ヶ月目時点の取材

5年前、地元宮城県で震災にあわれ、2人の子供がいる東京都へ引越しされてきた及川さんご夫妻。50歳からの未経験分野への職種転換には不安ばかりだったそうです。50代からの転職を成功へと導いた、及川さんにその気持ちを伺いました。

  • オーナーインタビュー
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最初にセブン-イレブンでの独立の話題が出たのはいつごろですか?
同じ職場の同僚が、説明会に行ってきたという話が知ったきっかけ。
浩治さん: 10年前くらいの話です。当時は、稼業となる店で料理人として修行をしていたのですが、一緒に働いていた同僚がセブン-イレブンのオーナー説明会に行ったというのです。もともとセブン-イレブンで食事をよく購入していたこともあったせいか、そんなのあるんだ!というくらいの発見でしたね。友人の中でも何人かセブン-イレブンのオーナーをやっていまして、楽しそうに働いている姿は見ていました。でもまさか、自分がするなんてことは一切考えていませんでしたよ。
東京への移住のタイミングで新しい仕事を探し始めたのですね。
セブン-イレブンでオーナーをしている友人がとても楽しそうだったんです。
浩治さん: 東京へ移住するにも、何の仕事もしないわけにはいかない。どうしようか・・・と思っている時に、急にセブン-イレブンのオーナー説明会の話を思い出したんです。そこからすぐに同僚に連絡し、担当者の方の連絡先などいろいろ教えてもらいました。もう、その時には気持ちはほぼ固まっていて、地元宮城でセブン-イレブンを経営している友人に話しを聞いたり、店の様子を見させてもらったりといろいろ動きました。そこで働く友人の姿が楽しそうだったんですよ。そこが一番ですね。
50歳からの転職に不安はありませんでしたか?
不安よりも、やってみたいという気持ちが大きかったです。
浩治さん: 2人でずいぶん話し合いました。果たして、この歳で新しいことをできるのかなという不安はものすごくありましたね。50歳超えて全然違う職種でやっていけるのかという不安はものすごくありました。説明は受けたけど、どうなんだろうって。
でもやってみないか、ってなりました。もう、楽しいことしか見えてなかったんです。コンビニでバイト経験のある次女からは猛反対をうけましたが、やはりオーナーさんの話を直接聞いても見ていても楽しそうで、自分でやってみたいっていう気持ちが強かったですね。あとは、反対されると余計にやりたくなるというか(笑)。
大きな転換に望むことはなんだったのでしょう?
いつまでも若々しく、定年もないから好きなだけ仕事がしたい。
浩治さん: 前向きにしか考えなかったですね。とにかくいつまでも若々しくやっていこうって気持ちが強かったです。定年もないしね、身体が元気なうちは好きなだけ働いていこうって。
あとは子供たちが近くにいる環境にいたかったという気持ちはあります。
新しい場所での店舗経営はいかがでしたか?
想像以上に厳しかったですが、お客様との交流でどんどん変化が。
浩治さん: 最初のほうはかなり厳しかったです。思った以上に売上が上がらないし、地元出身ではないことから近隣の方たちにもなかなか受け入れてもらえなくて、だいぶ苦労しました。 目標が地域密着じゃないですけど、地元の人に愛されるお店づくりをしたいなっていうのはあって、毎日来てくれるお客さんを増やそうと常に思っていました。今でも続けているのが、朝早くから外掃除をして一人ひとりに声がけすることや、隣の公園でラジオ体操をしている人たちに声をかけたりすること。だんだん、「いつもご苦労さん、ありがとうね」って言われたりし始めることから、少しずつ常連さんを増やしていきました。それで変わりましたね。皆さん、足を運んでくださるようになりました。
  • 奥さまインタビュー
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奥さまも50歳での転職はどうでしたか?
この歳になって、こんなに一緒の時間を過ごすとは思いませんでした(笑)。
眞奈美さん: 結構一緒にいる時間は多いですよね。前の宮城にいた時は、職種が違っていたので休みが逆でしたからほとんど顔を合わせませんでした。歳をとってから同じ仕事するとは思いませんでしたよ。朝から晩まで、喧嘩もするけどずっと一緒なんです。子供が小さいうちは子供に気持ちがあるからあまり気にならなかったけど、歳をとったら子供も家を出ていって2人だけになっちゃうんだから。2人で定年なしで、元気で働けるのが一番いいかなって思いますね。
一番辛かった時はどんなときですか?
オーナーが入院して、店を任された時かな。
眞奈美さん: オーナーが入院した時かな。従業員さんにはレジを任せて、検品、品出しを朝から夜まで1人でやらなきゃいけなかった時があってね。みんな帰った後に、ダンボールの山が残って、それを全部1人でやってた時はきつかったかな。でもその時は夢中だったからね、なんとかなったんですよ。震災の時、1週間でやっと家族に会えたあのときのことを思えば、家族の顔を見ながら仕事できていれば、それが一番かな。
一緒に働くのも楽しいですか?
歳とってみれば、ずっと一緒にいるのもいいもんですよ
眞奈美さん: そうですね、歳とってみればね。2人で配達する時も楽しいですよ。まだ車がない時は台車に商品をいっぱい積んで2人で抑えてガラガラ引っ張って、朝の6時頃に配達したことも今では楽しい思い出ですよ。
あと、50歳で初めて自転車に乗れるようになりました。車は運転できるんですが、自転車は乗れなかったので。このお店が決まったときに、車よりも自転車が必要だってことで、練習しました。重い荷物は厳しいですが、今なら軽い荷物は自転車で配達できます。
  • お二人に
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OPENから5年ですが、これからはどういう人生にしていきたいですか?
余計なことは望まない、今の楽しさを続けていきたい。
浩治さん: このままでいいんです。余計なことは望まない。 このまま常連さんと楽しく話しながらやっていけたら良いなって思いますね。嬉しいんですよ、転勤になっちゃったからって常連さんが挨拶しに来てくれたり、近くに来たからって何年ぶりかに顔出してくれたりとか。「覚えててくれた?」なんて言われてね。そういうのが嬉しいんですよね。
眞奈美さん: 爆発的に売れる店と、地道にこつこつやっていく店と、どっちがいい?って考えたんです。
浩治さん: そりゃあね、利益をとるんだったら爆発的に売れる店でいいんですけど、私たちは明るい感じの楽しい店がいいなっていうのがあったので。
眞奈美さん: 今の状態が続けられればいいかなっては思います。定年も関係なく、店に出続けられればいいかな。
浩治さん: いろんな人に応援されてるのが嬉しいですね。このお店の大家さんがね、ものすごく協力してくれてて。奥様が宮城出身なのもあってすごく応援してくれます。OPENした頃のうちの店が売上げがなかなか上がらない時なんかは、毎日来てくれたり。「中野でナンバーワンになったか!?」なんて聞いてきます(笑)。

<インタビュー後 コメント>
定年のない仕事を、身体が元気なうちはやり続けたい。儲かるお店じゃなく、コツコツと地元密着で楽しくやっていきたい。これも、ひとつのセブンオーナーの姿ですね。儲かるお店も大事だけど、一番は愛されるお店であること。この歳になって2人でやるなんて・・・と恥ずかしそうに、楽しそうに話すお二人がとても輝いていました。

    • 担当ライター:とがしみきこ

      リクルート関連の求人制作業務にて、あらゆる業種の取材・コピーライティングなどを数百本経験。現在はWEB業界にて様々な企画、デザイン、取材、コピーライティングを担当している。

      担当ライター:とがしみきこ

      リクルート関連の求人制作業務にて、あらゆる業種の取材・コピーライティングなどを数百本経験。現在はWEB業界にて様々な企画、デザイン、取材、コピーライティングを担当している。

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