倉敷水島明神店(岡山県)での独立開業(オーナー様インタビュー)

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  • 家電量販店 ⇒ オーナー小売業経験を活かしての独立

    迫 智晴・美知子さん ご夫妻
    倉敷水島明神店(岡山県)
    2002年5月29日オープン

熱い思いとは裏腹に、直面した厳しい現実。
そこから見えてきた「基本」の大切さ。

「お客様が来ない…」。熱い思いを持って迎えたオープン初日に、いきなり直面した厳しい現実。この逆境をいかに乗り越え、そこから得たセブン-イレブン経営の秘訣を迫(さこ)オーナーにうかがいました。

  • オーナー様インタビュー
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30代での独立。きっかけは何だったのでしょう?
智晴さん:前職は新卒で入社した家電量販店での販売。勤続10年、パソコン売場のフロア長として、部下とともに、忙しくも充実した毎日を送っていました。でも一方で、どこか物足りなさもあり、「もっと熱い気持ちで働きたい!」と感じていたのも事実。そんなとき目にしたのがセブン-イレブン鈴木会長の創業時の話でした。人が考え付かないような新しい発想で1号店を成功に導き、コンビニ業界を牽引してきた熱い思いやチャレンジ精神に惹かれました。そして次第に「自分もこんなふうにチャレンジしたい」と考えるようになっていったのです。この話をすると周囲から「出来過ぎた話だなぁ」なんて笑われるのですが、それがセブン-イレブンで独立を決意した本当のきっかけです。
若くしてオーナーとなり、オープン当初は相当な気合いを入れたのでは?
智晴さん:もちろん気合い十分でオープンを迎えました。「あれもしたい、これもやるぞ」と。ところが、最初はお客様がほとんど来ない日々が続きまして…。いきなり現実を突き付けられたような感じでした。でも、ここで諦めるわけにはいかない!と、品揃えの充実、店内の掃除、お客様第一の接客など、今できることに無我夢中で取り組みました。そして、ちょうど半年ほど経った頃でしょうか。いつの間にかお客様が増え、予約活動やキャンペーンも良い結果が出せるようになっていったのです。今振り返ると、スタッフ含めお店経営の基本にじっくり取り組み、しっかりした土台がつくれたのでしょうね。斬新な発想や大胆なチャレンジも大切ですが、「ふつうのことを忠実にやり続ける」という"基本"の大切さを最初に気付くことができたのはラッキーでした。
コンビニ経営の面白さはどんなところにありますか?
智晴さん:以前、新発売の「ぶっかけうどん」の試食販売キャンペーンをしたところ、昼時だけで1日50個も売れたことがありました。これはお客様に商品のおいしさを伝えたくてOFC(※)さんとともに考えたアイデアだったのですが、試食されたお客様は「おいしいね、ひとつ買ってみるよ」と、次々と手に取ってくださいました。私はこのとき、これこそが商売の原点だと実感しました。商売というのは単に「売る」のではなく「お伝えする」ことなのだと。つまりコミュニケーションによって、商品に付加価値を与えることができるということに気が付いたのです。どんなに素晴らしい商品があったとしても、やはり商売というのは人と人とのつながりや信頼関係で成り立っている。こうしたコミュニケーションの積み重ねこそが常連さんを増やし、人々に愛されるお店づくりを実現できる秘訣だと考えています。 ※OFC=オペレーション・フィールド・カウンセラー(店舗経営相談員)
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オープン当時お子様は2歳。奥様は不安はありませんでしたか?
美知子さん:「独立する」と夫から聞いたとき、最初は「何で!?」と思いました。前職では、早朝から深夜まで働いて、家族団らんなんて夢のまた夢…。家事や育児はすべて私任せ。その上、コンビニで独立だなんて…。でも、理由を聞いてみると「家族のため。子どもとの時間を取れるようにしたいから」と。それで心を動かされました(笑)。私自身、接客の仕事は好きでしたし、24時間365日営業ということに対しても「何とかなるでしょ」「やってみないと分からないし!」と思い、夫を信じ独立に協力することにしたのです。
24時間365日営業、実際のところ家族との時間は取れましたか?
美知子さん:オープン当初は、早朝から夕方6時までシフトに入り、その後は夫と交替。そんなすれ違いの生活でしたので、「週に1回は家族で夕飯を食べる」というルールをつくり、家族との時間を意識的にとるようにしていました。でも、子どもは、保育園が終わったらお店のバックヤードに来てスタッフに遊んでもらったり、お菓子を買ってもらったりして、むしろ楽しそうで。「子どもに可哀そうな思いをさせてしまうのでは…」という心配はほとんどなかったですね。オープンから10年、現在は任せられるスタッフも育ち、勤務時間の短縮ができ、休みも取れるようになりました。独立前よりも家族が一緒にいられる時間は増えたと思います。
  • おわりに
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最後に独立を検討されている方にメッセージをお願いします。
智晴さん:商売というと、どうしても「他と違うことをやらなければ」と難しく考えがちですが、セブン-イレブンには、キャンペーンやセールなど、本部からの施策が数多く用意されていますので、自分なりにお店の客層に合うものを選びチャレンジすることができます。また悩んだときや困ったときに頼りになるのがOFCさん。オープン当初客足が芳しくないときも、打開策を自分のお店のように一生懸命考えてくださって、どれだけ心強かったことか。あと、24時間365日営業、しかも経営者となると休みも取れないのでは?と心配される方にお伝えしたいのは、私の場合は会社員時代よりも時間の融通が付けられるようになったということ。何事も自分次第です。それこそがオーナーの醍醐味だと思いますよ。

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