郡山富久山久保田店(福島県)での独立開業(オーナーインタビュー)

  • 魚市場での卸売業 ⇒ オーナー小売業経験を活かしての独立

    五十嵐 信文さん・智恵子さん ご夫妻
    福島県郡山富久山久保田店(福島県)
    2008年11月28日オープン

大きな心でスタッフを見守り、褒めて伸ばす。
それが力強い組織の秘訣です。

4月に2店舗目をオープンし、その経営の多くをスタッフに任せているという五十嵐オーナーさま。順風満帆なオーナー業と思いきや、オープン当初は多くのご苦労があったと言います。これまでの経営について、そして人材育成について伺いました。

  • オーナーインタビュー
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32年間勤めていた魚市場からの転身。大きな決断でしたね。
信文さん:ここ数年、スーパーなどの販売ルートの拡大とともに魚の流通は大きく変化しました。商品の仕入れや競りなどを行っていましたので、日頃から消費者のニーズをいかにキャッチするかということには敏感でしたし、今後こうした時代の変化を活かすも殺すも自分次第であると感じていました。そんな思いと時代の変化に後押しされて、独立という道に進みました。ですから大きな決断ではありましたが、自然な流れだったと自分では思っています。セブン-イレブン経営は同じ食品を扱うこと、また自らで仕入れをして売るという点では共通点も多く、とても入りやすい業界だなと思いました。
セブン-イレブンの経営は最初から順調でしたか?
信文さん:最初の2年間は、なかなかお客さまに認めていただけず売上も低迷。でも何事も石の上にも3年と思っていましたから、諦めることはありませんでした。 近所の幼稚園周りをしたり、地域の行事に参加したり。お店の存在を地域の皆さまに認知していただけるよう、とにかく足繁く通う毎日でしたね。そのうちに少しずつ売上がアップしていきました。
経営が安定してきたきっかけがあったのでしょうか?
信文さん:きっかけというか、3.11の震災はお客さまとのつながりが強くなった出来事となりました。 震災直後は商品も入ってこないため、お店を開けるのもままならない状況でしたが、少しでも商品が入荷すれば一時間でもお店を開けてお客さまに商品をお届けできるように心がけました。 すると少しずつお客さまからの口伝えで「あそこに行けば品物がある」と広まり、お客さまに認知していただけるようになったのです。当時のお客さまは、今では毎日のようにご来店いただいています。お客さまあってのお店だと日々実感しますね。
今年2店舗目もオープンされましたが、お店経営で日頃から心がけていることは?
信文さん:複数店は当初からの夢でした。また、頑張っている従業員に活躍の場をつくりたいという思いもありました。 この2号店は店長と副店長に運営を任せており、私はあえて口を出さないようにしています。まだオープンから3ヶ月ですから今がいちばん苦しいときかもしれません。 それでもそこを彼らに乗り越えていく瞬間を味わって欲しいのです。苦しんで自ら乗り越えてこそ得られる充実感は何ものにも代え難いですからね。 これは私が1号店をオープンしたときから変わらないやり方です。“させてみて、ほめてやらねば、人は動かじ”という名言にもあるように、スタッフを叱らず、見守り、まずは褒めること。 そうすることで、スタッフは必ず育っていく。そう信じています。オープン当初から活躍してくれているスタッフの一人も最初は休みがちでしたが、今では立派にリーダーとしてお店を任せることができるまでになりました。 お店は夫婦ふたりきりではできません。時間はかかるかもしれませんが、それが力強い組織をつくる秘訣だと思います。
  • 奥さまインタビュー
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奥さまは独立の話を聞いてすぐに賛成されましたか?
智恵子さん:二つ返事で「はい、ついていきます」とは言えませんでしたね。 私も32年間、生まれ育った会津若松で観光業の仕事をしていまして、責任ある立場でキャリアも積んでいました。何より生まれ育った地を離れることには抵抗がありました。 土地勘もないし、知り合いもいないし。でも最後は夫の強い熱意に押されたカタチです。夫の熱意を受け入れるにあたっては、(1)週1日は休む(2)勤務は夕方迄(3)経理を担当するという3つの条件を出しまして。今もちゃんと守られていますよ。
セブン-イレブンの経営は最初から順調でしたか?
智恵子さん:今になってこうした活動が実り、幼稚園のお祭りの際にからあげ棒220本の予約注文をいただいたり、父の日や母の日は子どもたちが描いた似顔絵をお店に飾ったりして、多くのお客さまに楽しんでいただいたりと、とてもにぎやかなお店になって嬉しいです。
経営が安定してきたきっかけがあったのでしょうか?
智恵子さん: 震災以降の変化といえば、ご高齢のお客さまが増えたこと。 食品から日用品、キャットフードまで、どんなものも揃うということを知っていただき、今では「洗剤ある?」とレジに直接声をかけていただいたりするほどです。 一人暮らしの高齢者が増えている今、私たちがお店の経営を通してやれることはたくさんある。とてもやりがいのある仕事だと思っています。
  • おわりに
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独立を検討されている方にメッセージと、今後の夢をお聞かせください。
信文さん:「これだ!」と思ったときに行動を起すこと。チャンスはあっという間に通り過ぎてしまいますから、自分で取りに行けるかどうかが重要。 セブン-イレブン経営を検討されているみなさん、チャンスがきたときがはじめ時です!ぜひ決断していただければと思っています。 お店を経営して感じるのは、お客さまとの距離がとても近いこと。今後は、昔ながらの個人商店のようなお店づくりをしていきたいなと思っています。お客さまにとってもスタッフにとっても、居心地の良いお店をつくっていくことが私の目標です。

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