早島町店(岡山県)での独立開業(オーナーインタビュー)

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    オーナー業

    二宮 隆・由美子さん ご夫妻
    早島町店(岡山県)
    2011年2月28日オープン

お客さまが七五三の着物を見せに来てくれる。
従業員さんとお腹から笑いあえる、そんなお店が最高に楽しいです。

最初は売上に苦しみながらも、馴染みのない土地で地域に馴染んでいった二宮さま。今では近所の子どもやお年寄りが自然と集まるお店になっているという。苦しい時期から、今のお店の雰囲気になるまでをしっかり取材いたしました。

  • オーナーインタビュー
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前職は小売業のチェーン店で店長さんなのですね
独立するならフランチャイズシステムの整ったコンビニがいい
隆さん: 転勤でこの地に来た雑貨屋の店長でしたが、業務縮小で自分のいたお店の閉店が決まっていました。
じゃあ、次は何をしたいのだろう?と。独立志向はもともとあって、やっぱり小売がやりたいと思ったんです。実はコンビニをやりたいなと思い始めたのが20年ほど前。独立したい、小売業がやりたい、と思っても店舗や、仕入れを考えると難しい。なので、フランチャイズのシステムを使いたかったんです。
別に扱う商品が何であっても、小売としての基本は変わらないと思うんですよ。雑貨屋さんだろうが洋服屋さんだろうが。その中でフランチャイズで制度がしっかりしている、というのはコンビニエンスなのかなあ、と。
コンビニの中でもセブン‐イレブンを選んだ理由は?
日本一のお店で働きたかった
隆さん: やっぱり日本一の会社でやりたいと思っていましたね。そして関東で育ったので、最初に家の周りに出来たお店がセブン‐イレブンで、買い物すればセブンにしかない物が売っていたり。
なんのコンビニでもいいわけではなかった、やるならセブン‐イレブンだと思っていました。
年齢もね、始めようとしていた時が40半ばですから。手に職もないし、今からサラリーマンやろうにもなかなか難しい時でもありました。
いざ、オープン!売上のほうはどうでしたか?
「あそこのセブンにはでれえ(すごい)もんがあるよ行ってみようよ」と言わせたかった
隆さん: 最初全然売れなかったですよ。まあオープニングセールは売れましたが、それを過ぎれば人が来ない。売れないし、発注はへたくそだし(笑)。最初の3カ月程度はそんな感じで低迷していました。だからこそ、売上を上げるための工夫を考え出したんです。意思としては「あそこのセブンにはでれえ(すごい)もんがあるよ!行ってみようよ、なんでもあるよ」って言わせたかったという狙いはありました。
春のおにぎりセールでは、OFC※の方にも手伝っていただき、一軒ずつドア叩いて回っておにぎりセールのチラシを配ってね。そうしたら「こんなところにお店があったんだ!」と気付いてもらえることも多く、そのおにぎりセールは売れましたね。
※OFC・・・店舗経営相談員
そこからお店が変わっていったんですね!
お客さまがびっくりして立ち尽くす姿を見て、やったーって思いました。
隆さん: 増え始めましたよね。それからそのタイミングで気温も上昇し、お客さんも動き出すタイミング。あとはキャンペーンで700円でくじが引けるとかね、そんなのがあって、波に乗れたんでしょうね。
「このセブンにはでれえ(すごい)もんがある」と思わせる仕掛けもずっと続けていました。それで、おにぎりとお弁当をきちんと並べたら、お客さまがびっくりした目をして立ってて「こんな店初めて見ました!」って1回言われた事がありましたよ。やったーって思いました(笑)
オーナーは、来店されるお客さまと仲良しですよね。
違うセブンに行くと、「ここじゃない」って言ってくれる子供もいるんですよ(笑)
隆さん: もうちびっこに大人気で、子供たちがお店に入ってくると「店長さん(オーナー)いる?」って聞かれて、従業員さん達が僕を呼びに来てくれる。そうすると、売場でひと遊びして(笑)。そして、僕がいないと、子供たちが拗ねてるって聞いてちょっと嬉しくなります。みんなが、僕たちに会いにお店に来てくれるんですよ。それがスゴイ財産です。ちびっこもそうだけど、おじいちゃんやおばあちゃんも会いに来てくれるんです。お土産持ってきてくれたりとか。
前職の職場では絶対つくれなかったお店の雰囲気がつくれていますね。
  • 奥さまインタビュー
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独立の話を聞いた時、奥さまはどう思われたんですか?
一人ですれば~って(笑)私を巻き込まないでって言ってました(笑)。
由美子さん: いつも正月とか、連休の時にコンビニの前を通ると、夜までやっていますよね?ああ絶対コンビニだけはしたくないな~と思っていたんです。でも、コンビニの独立を決める前の夫が体力的にも苦しそうで、このままだと身体を壊してしまう!と思って、心を決めました。
奥さまも昔は小売店での仕事経験があるとのことで、余裕だったのでは?
最初は泣きながら仕事をしていました。
由美子さん: 私はもう、最初は泣きながら来ていました。生きた心地がしなかったです。
自分がまずレジも打てない、ピーってなったらどうしようって。仕事にまだ慣れていないのに従業員さん達に指示しなければいけない、そして従業員さんが失敗した時にマネージャーって呼ばれても、その時自分はレジが間違ってピーってなっている。そんな時、お客さんの後ろにはレジ待ちの長蛇の列ができているんですよ。何を失敗してこうなったのか。そんな中お客さんからは「はよしーや!」って怒られるし…(苦笑)。
お仕事が変わる転機はいつだったのでしょう?
お店を認知され、常連さんが来てくれるようになってから変わりました。
由美子さん: 最初はやっぱり接客が慣れなくて…。でも続けていると、だんだん常連さんが増えてくるんですよね。同じ時間に来てくれて、話をするようになったり。そういうのは嬉しかったです。
そして、うちの従業員さん達がみんな自慢できるほど感じが良いのです!他のお客さまからも、「何時に来てもこのお店は感じが良くて接客がいいね~」と言われるようになったんですよね。
今は楽しそうですね!
今は楽しいんですよ!お腹から笑えるんですよ。
由美子さん: お店のために協力してくれる従業員さんがいて、毎日お腹が痛いくらい楽しく笑えています。
お客さんもいいですけど、従業員さんもいい人たちに恵まれています。みんなで忘年会を開催した時は、コスプレまでして大はしゃぎでした。それですごく楽しくて、次の日からみんな意欲がわいてきて。そこでまた結束が強くなって、またお店の中に笑顔が広がった気がします。
  • おわりに
  • おわりに

お二人がいろいろなことをカバーしあってお店が良くなっているのですね
僕だけだったら、今のお店の雰囲気は出せません
隆さん: まあ、奥さんもおどおどしなくなったって言うか、やっぱり、自信がついたかなっていうのが一番。何といっても職場の空気を奥さんがいるから、この空気が出せているんじゃないのかなっていうのが最大の貢献ですね。
ちょっと素人でしょ、そうすると女性目線やお客さん目線とかに近いところにいるから、人の心に寄りそえたりする。 ほんわかした雰囲気を醸し出せるのは、彼女の存在があったからですね。

由美子さん: オーナーは並べ方が上手なんですよ。もともとそういう仕事をしていたのもあると思いますが。少ない量でもたくさんあるように見せるというか。
そして、言い方がとても優しいんですよね。「いま唐揚げないね」ってお客さまから言われると、「無いですね~いま油の中泳いでますから、もうすぐ揚がりますよ!」という言い方をするんですよ。(笑)
こうやってお客さまが揚がるのを待ってくれたり、お店のファンになってくれたりしているんだと思います。
お客さまとのやりとりのことは、手伝ってくれている息子とも話します。
息子さんも手伝ってくれているんですね!
家ではなく、お店のシフトで家族全員が揃うタイミングも楽しいですよ。
隆さん: 商売をやっている人たちなら自然な流れなのかもしれませんが、そうじゃない普通の家庭だった家族が、みんなでお仕事をしているっていうのは、ちょっと面白いですよ。
お家で団欒している人はいるけど、お店で家族が揃っているってなかなかないですよね。得した気分になります。
それで、家で4人集まると、同じ仕事の話で話があって盛り上がるんですよ!
こういうお客さんがいるよね~、この時間にはこんなお客さんが居て、こんな事話すんだよ~とか、けっこう楽しいですよ。
本当の家族だけじゃなく、お店全体が家族のようですね。
そうです。従業員さんもみんな家族です。
隆さん: うちのお店は雰囲気はいいですよ。今までの小売業をやってきてから数えると、売場に立って15年~20年くらいになりますが、今のお店の雰囲気は絶頂、最高なんです。
従業員さんにも、愛情を持って接していればいい人がたくさん出てくるんです。
高校生も頑張っているからね。うちの子たち、いいですよ。だからこそ、いいお店を続けていきたい。その家族みんなでつくるお店の雰囲気で、いつも楽しく買い物できるよ、なんでもあるし、もっと居たいって思ってもらえるお店にしたいですね。
<インタビュー後 コメント>
最初の経営は厳しいとよく聞きますが、二宮夫妻も同様に苦しい時期を乗り越えられていました。しかも、独自のお店の雰囲気をつくりだしているのがとても素敵で、工夫もしっかりお客さまに伝わっているのを感じました。取材中も近所のお子さまがお店にやってきてオーナーさまとじゃれているのを見て、地域に愛されるお店ってこういうことなんだな~と、とても心が温かくなりました。
    • 担当ライター:とがしみきこ

      リクルート関連の求人制作業務にて、あらゆる業種の取材・コピーライティングなどを数百本経験。現在はWEB業界にて様々な企画、デザイン、取材、コピーライティングを担当している。

      担当ライター:とがしみきこ

      リクルート関連の求人制作業務にて、あらゆる業種の取材・コピーライティングなどを数百本経験。現在はWEB業界にて様々な企画、デザイン、取材、コピーライティングを担当している。

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