EPISODE
エピソード
OFC。そのひとりひとりも、
ブランドだと思う。
※職種についてはインタビュー時のものとなります
ひとりのOFCを、ご紹介します。
山坂尚輝。中途入社。まだOFC一年生ながら、
自分らしくオーナーさんと向き合い、
ともにお店を支えていくことをはじめています。
彼と、彼をよく知るオーナー・中山さんの言葉を通じて、
OFCの仕事をご紹介します。
山坂 尚輝

山坂 尚輝

鳥取島根地区 OFC
2013年中途入社
2015年より現職
中山

中山 義孝

セブン-イレブン熊の前店
オーナー
1年目は、39年目よりがんばれ。
山坂
前職は、事務用品の営業です。やりがいはありました。でも、少しだけ物足りなかった。自分の売った商品が、取引先の事業をどう手助けできているのか。それが見えにくかった。セブンイレブンのOFCなら、仕事の成果が、お店の数字にはっきりと出る。しかもそれは、オーナーさんの生活に、もっと言うなら人生に、深く関わっている。これこそ、自分のやりたかった仕事だ。そう思えました。
中山
39年続く店の、2代目です。いままで、20人近いOFCを見てきました。いろんなタイプのOFCがいました。でも、「良いOFCだな」と思う人の共通点はひとつ。店を、よく見ていること。オーナーがひとりひとり違うように、店だって1店1店違う。
本部の指示をそのまま流すんじゃなくて、店の個性にあわせた話ができるかどうか。そうじゃなきゃ、僕や、僕の店のこと、ちゃんとわかってくれているのか、不安になっちゃうよね。
山坂
中山さんのお店を担当することが決まって、正直、不安しかなかった。中山さんは、オーナー歴30年以上の大ベテラン。こっちはOFC1年目。僕がいなくても 平気なんじゃないか。アドバイスできることなんて、ないんじゃないか。でも、上司に言われました。「歴史のある店こそ、まっさらな視線が必要なんだ。1年目の山坂ががんばることで、いままで気づけなかった課題を見つけることができたら、それが山坂の存在意義じゃないか」と。
中山
OFCが新人だから、という理由で、不安に思ったことなんかない。みんな、ちゃんと研修を積んでデビューするわけだしね。しっかりしたもんですよ。だから最初に見るのは、仕事の腕より、その人の中身なんです。二人三脚でやっていくんだもん。できるだけ早く、打ちとけたいじゃない。山坂さん、いつもは「やまちゃん」って呼んでるんだけど、彼とはうまくやれてると思う。素直なやつだからね。こっちも、すぐに腹を割ることができた。
人も、店も、あてにされるとうれしい。
山坂
中山さんとのお付き合いがはじまって、たった2か月後です。目と鼻の先に、競合店ができることがわかったのは。お店の長い歴史の中でも、ほとんど前例のない一大事。どうすれば売り上げを落とさずにすむか。プレッシャーでした。OFCとしてはじめての大きな決断でもあったし、なにより、中山さんがずっと大切にしてきたお店を、つまずかせるわけにはいかなかった。そして僕は、セブンプレミアムをはじめとする、冷凍食品コーナーの拡大を提案しました。
中山
「冷凍食品なんて、そんなに売れるかなあ」。それが僕の第一声。うちのお客様のほとんどは、自分で料理を作れる、年配の方だから。でも、やまちゃんはじっと店を観察して、気づいてたんだね。夜になると、若いお客様が急にふえること。最近、新しい路線が、この辺まで延びたせいかもしれない。思いきって店をいったん閉めて、改装したら、冷凍食品の売上はなんと170%になりました。びっくりしたね。こっちは、せいぜい120%だろうと思ってたもの。
山坂
もうひとつ中山さんにお願いしたのは、卵や牛乳、カット野菜といった、基本の食材に品切れを出さないこと。中山さんのお店は、近くにスーパーが少ないこともあって、いわば街の冷蔵庫がわりだったんです。競合店もそのあたりをきちんと研究して、品揃えに反映してくるはず。だからこそ、「向こうにあるものは、うちの店にだってちゃんとある」という状態をキープしたかった。
中山
売り場のスペースは限られてるし、売れ残ったらもったいないよ、って言ったんだけどね。やまちゃん、あきらめなかったな。「いまそれをやらなければ、競合店にお客様を取られてしまう。品切れを出せば、二度とお客様にあてにされなくなってしまう」って。
山坂
「あてにされる」って、ほんとうに大事なんですよ。たとえば、夏場のおでん。誰が炎天下におでんなんか食べたがるんだ、って、ふつうは思いますよね。だけどおでんって、季節に関係なく、むしょうに食べたくなる時がある。そんなお客様にきちんと応えつづけていれば、おでんの最盛期である冬になって、「あそこにはおでんがある」と思い出してもらえる。
中山
やまちゃんが口を酸っぱくしていたのは、要するに「お客様目線」ってことなんだと思う。これがなかなか難しいんだよね。何十年もやってるけど、いまだに難しい。どうしても、店の都合で物事を考えてしまうことがあるから。それを、やまちゃんはあらためて、僕に問うてくれたんだと思う。なにより、お客様目線を大切にすることこそが、売上をしっかり上げていくことでもあるし。
幸せにする。それがミッションになる。
山坂
お店の売上を上げていくことは、僕にとって、仕事上のミッションでもあります。ただ、OFCになってよかったと心から思うのは、自分のミッションのためにがんばるほど、オーナーさんも幸せにできる、というところ。だから僕たちの関係性は、単なるビジネスパートナーを越えて、同志に近いんだと思います。
中山
「しっかりと先のことを見すえて、お店の方向性を決めていきましょうよ」。やまちゃんには、そんなふうに尻を叩かれますね。そう急かすなよ、と思うこともあるけど、それでも耳を傾けてしまうのは、ちゃんと僕のことを考えてくれている、会社の言い分じゃなくて自分の言葉で伝えてくれる、それがにじんでるからなんだろうね。けど、くやしいからたまに言い返すんです。「うちの店の将来もいいけど、自分の将来も考えろ。彼女といつ結婚するんだ」ってね。