メーカー様に聞く
専用工場の強み。
おいしさと
品質への挑戦
そして、最後はやはり
「情熱」です
株式会社武蔵野 代表取締役社長
Nobuyuki Yasuda
サンドイッチに革命を起こした
「低温長時間発酵」

株式会社武蔵野は1967年にパン粉メーカーとして創業、「おいしく食べるしあわせを、すべての人にお届けしたい」をモットーに、パンやお弁当など主に「中食」というわれる分野の食品の製造に取り組んで参りました。セブン‐イレブン・ジャパンとは1981年にお取引を開始し、以来、サンドイッチやお弁当、おにぎりや調理麺など、セブン‐イレブンを代表する商品の開発・製造に取り組み、現在は全国17の工場で1日約370万食を製造、セブン‐イレブンの店舗に出荷しています。

数ある商品の中で、最も力を入れているのが「パンづくり」です。もともと武蔵野はパン粉メーカーとして創業したという経緯もあり、パンの品質にはかなりのこだわりを持っていましたが、セブン‐イレブンがサンドイッチの販売形態を常温から冷蔵チルドに切り替えるのに合わせて、冷蔵してもパサつかないパンの開発・製造に挑戦、独自の「低温長時間発酵製法」を確立しました。12時間にもわたって、じっくりと生地を低温発酵させることにより、小麦本来のコクのある旨味とふくよかな香りを引き出し、同時にパサつきのないしっとりとした食感も実現。これにより、トマトやレタスなど水分の多い野菜を具材にしたサンドイッチをチルド状態で保存・販売でき、よりおいしくフレッシュな状態でお客様にご提供できるようになったのです。

さらなるおいしさを求めて、
妥協のない商品づくりを

サンドイッチ製造工場では、このパンのふんわりとした柔らかさを損なうことのないよう、具材のトッピングなど繊細さが求められる工程や調理は一つひとつ丁寧に、人の手で行っています。また、サンドイッチ用にパンをカットするために丸刃スライサーを採用し、包装するまでを連続した工程で行うことで、パンのやわらかな食感を損なわないようにしています。スライサーを従来のものから、この丸刃スライサーに刷新した年は、セブン‐イレブンでのサンドイッチの売れ行きが大きく伸び、お客様からの確かな手応えを感じることができました。

今は女性にも人気のハード系のパンを使ったサンドイッチにも力を入れており、生地づくりはもちろん、具材にもとことんこだわった商品の開発に取り組んでいるところです。

もちろんパンだけでなく、お弁当や麺類についても原材料や調理方法にこだわり、常に改良を加えておいしさを追求しています。独自開発した最新の炊飯設備で、お弁当やおにぎりなどのメニュー別に最適な状態に炊きあげるよう徹底しています。私たちがここまでこだわるのは、もちろん食品メーカーとしての矜持もありますが、お客様が求める品質に応えたいという強いモチベーションがあるからです。

常にお客様のニーズを的確にくみ取り、お客様の期待を超える商品を続々と提案し続けるセブン‐イレブンの、妥協のない真摯な商品づくりの一端を担えることは、私たち武蔵野にとって非常に大きな喜びであり、さらなる成長への原動力となっています。

「おいしい料理」を食べる幸せを
皆さまに

もちろん、武蔵野ではパンやサンドイッチ以外にも創業以来培ってきた独自の商品開発力を武器に、様々なヒット商品を開発し、世に送り出してきました。その多くが、社員のアイデアから生まれたものです。例えば、今やコンビニおにぎりの定番として親しまれている「ツナマヨ」のおにぎりも、社員が自身の家庭での食事から着想し、武蔵野が日本で初めて商品化したものです。また、パリッとした海苔の食感を楽しんでいただけるように、コンビニエンスストアの手巻きおにぎりにビニールの包装フィルムを採用したのも武蔵野が最初です。社員が洗面所の張り紙が水に濡れないようにビニールで包んだ状態で貼られているのを見て着想を得て、開発したものです。

しかし、単に奇抜で目新しいだけでは、お客様に長く愛していただける商品にはなりません。やはり、安全・安心かつおいしいものでなくては、お客様からの信頼を勝ち取ることはできないのです。そこで、武蔵野では商品開発にあたって、「おいしい料理を作ろう~当然品質から感動品質へ」「お客様の台所であれ」というモットーを社員に徹底。忙しい現代人にとっての台所ともいえるコンビニエンスストアから、お客様が感動するおいしい料理をお届けすることを使命に、社員が一丸となって挑戦を続けています。

2020年以降は新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、私たちの生活様式は大きく変化し、自宅で気軽に食べられる「中食」へのニーズはますます大きくなっています。さらに健康意識の高まりを受けて、美味しいだけでなく、安全で体に良い食品が以前に増して求められるようになってきました。たとえば、おにぎりも従来の米だけを使ったものに加え、先年発売して大好評を得た、食物繊維たっぷりのもち麦のおにぎりのように、おいしさとヘルシーさを兼ね備えた商品がお客様の支持を集めるようになっています。パン食文化の浸透、コンビニエンスストアの発展など常に時代の先を読み、時代の求める商品を開発してきた経験を活かし、武蔵野はこれからもセブン‐イレブンと二人三脚で挑戦を続け、「おいしい料理」を食べる幸せを皆様に届け続けたいと考えています。