品質と安全性の追求
品質へのこだわり
セブン‐イレブンのオリジナルフレッシュフードだけを製造する 工場で商品を製造
お弁当やおにぎりなどオリジナル商品をつくる工場の90%以上がセブン‐イレブン店舗向けの商品のみを扱う製造工場です。独自の原材料・レシピ・設備を使用し、140項目に及ぶ安全基準のもと品質管理を徹底しています。調理した具材の温度や製造時間などは確認・記録し、使った機械や器具の洗い方もマニュアルで統一しています。
健康に配慮した商品の販売
「安全・安心・健康」にこだわった商品の展開を実施。2021年6月からは、「健康を意識した食事をとりたい」というニーズが高まる中、新たに「セブン‐イレブンの健康商品シリーズ」として食品表示基準に基づき、たんぱく質量、食物繊維量を訴求した商品や、1日に必要な野菜摂取量の1/2以上を使用した商品に専用マークを表示しています。今後も品揃えを拡充していく計画です。
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セブン‐イレブン専用マークの例
安全とおいしさをお届けする物流
製造工場で作った商品をできるだけ早くお店にお届けするために、商品をお店に届ける配送センターは全国各地、お店から近いエリアに配置しています。
畑で収穫された野菜を商品にして店舗に届けるまで、一貫して低温で保管・輸送・加工する「コールドチェーン(低温物流網)」という仕組みを、2005年より導入しています。収穫した野菜はその場で低温保管され、配送車、仕分けセンター、生産工場から、店舗の売場の棚まで、一貫した温度管理をしています。
フレッシュフードの原料の90%以上が「国産野菜」
オリジナルのフレッシュフード(米飯、サンドイッチ、調理パン、サラダ、惣菜、麺類など)には、さまざまな野菜が使われており、その9割以上が国産野菜です(2021年現在)。
GAP認証を取得した野菜の取り扱いを強化
「GAP認証」とは、農業の持続性に向けた取り組みを推進する生産者に第三者機関から与えられる認証で、 セブン&アイグループではかねてよりGAP認証取得に向けて生産者様との連携を図ってきました。セブン‐イレブン・ジャパンでは、GAP認証を受けた野菜を使用したサラダ等を、福島県内の店舗にて2022年4月より発売し始め、2022年11月には徳島県内の店舗でも発売しています。
『GAP普及大賞』を受賞しました
一般財団法人日本GAP協会が、「農場による取り組み、普及・指導や認証農産物の消費拡大に貢献した事業所(会社)および個人の取り組み」に対して、最もGAPの普及に貢献した事例を表彰。これまでの行政と連携した取り組みや、セブン‐イレブン・ジャパンの社員やお取引先様がGAP指導員資格を取得して、GAP普及体制を構築したことをご評価いただき、受賞につながりました。
マザーズセレクション大賞2020 受賞
セブンプレミアムゴールド 北海道産小麦の金の食パン/セブンプレミアム セブンブレッド/セブンプレミアム しっとり食パンの3商品が、安全・安心を意識して、原材料にこだわった商品開発や、美味しく子どもにも食べやすいことなどが評価されました。
食の安全への取り組み
生産・流通履歴を管理する「レシピマスターシステム」
オリジナル商品に使用する原材料は、生産地から収穫時期まですべての生産履歴をデータベース化しています。また、その素材がどのメニューに使われているのか、どの工場で使用され、どのお店で販売しているのかを、「工場」「物流」「店舗(POSデータ)」のどこからでも履歴を追える「レシピマスターシステム」を運用しています。
レシピマスターシステム
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原材料から履歴チェック
原材料管理データ
- 各原材料の原産国、工場、添加物などのデータ
情報
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販売エリアから履歴チェック
物流管理データ
- 地区ごとの原材料、使用量や試用期間などのデータ
情報
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商品から履歴チェック
メニューレシピ管理データ
- 商品に利用している原材料の
データ
- 商品に利用している原材料の
「NDF-FSMS認証制度」の運用
日本デリカフーズ協同組合(NDF)※では、多品種少量生産、労働集約型産業に即した独自の「NDF-HACCP認証制度」を構築し、全工場にて認定を取得しています。さらに2018年10月より国際標準HACCPの制度化に対応すべく認定制度を「NDF-FSMS認証制度」に改正し、全工場の認証取得を完了しました。
そのほか、食物アレルギーに関する勉強会を開催し、お取引先様とともに、発症のメカニズムや症状の理解を深め、食物アレルギーに関する管理体制の構築を進めています。
- 専門部署として客観的に事故への対応を判断できる体制
- 重大事故発生時の経営トップへの迅速な報告体制
- 重大事故発生時の商品回収・販売継続判断のガイドライン策定
※ 日本デリカフーズ協同組合(NDF):オリジナルフレッシュフードの製造工場における衛生管理レベルの向上や、地区による品質差をなくすために1979年に結成
情報の開示
フレッシュフードのすべてにアレルギー情報や栄養成分を表示
アレルギー情報
お弁当、おにぎり、サンドイッチ、惣菜、麺類、パン・ペストリーなどのフレッシュフードのすべてに、食品表示基準で表示することが義務付けられた特定原材料の8品目だけでなく、表示が推奨されている特定原材料に準ずる20品目についても、原材料名表示に記載をしています。
特定原材料(8品目)
小麦、そば、卵、乳、落花生、えび、かに、くるみ
特定原材料に準ずる(20品目)
あわび、いか、いくら、オレンジ、カシューナッツ、キウイフルーツ、牛肉、ごま、さけ、さば、大豆、鶏肉、バナナ、豚肉、まつたけ、もも、やまいも、りんご、ゼラチン、アーモンド
栄養成分
すべてのフレッシュフードには、食品表示基準で表示することが定められた「熱量、蛋白質、脂質、炭水化物、食塩相当量」に加え、お客様からの要望が多かった「糖質、食物繊維」を表示しております。
また、店内調理商品(ホットスナック・おでん・中華まん)については、「特定原材料」に加えて「特定原材料に準ずるもの」の使用状況をホームページで情報公開しています。
ホームページでの情報公開
セブン‐イレブン・ジャパンでは、ホームページ上で、店舗で取り扱っているフレッシュフードの安全・安心や、栄養面について、わかりやすく記載しています。
安全・安心の進化のための取り組み
品質管理に関する従業員教育
商品事故を未然に防ぐために、商品の開発・仕入れを担当するマーチャンダイザーに対して、品質管理に関する従業員教育を実施しています。研修内容について見直しを行い、将来の品質管理をけん引する人材の育成を目標に、教育カリキュラムの構築を進めています。
2020年6月にHACCPの制度化が施行(食品衛生法改正)されたことを受け、同月にHACCPの重要性、食品の製造・加工における注意点などに関する食品HACCP研修を実施しました。
店舗衛生管理
お客様が安全・安心な商品を提供するために、日々店舗で行っている什器温度の記録や清掃の実施記録などの衛生管理を「紙」からより正確で効率的なタブレット端末を使用した「デジタル」での実施に順次移行します。
食物アレルギーワークショップの開催
食物アレルギーを理解する取り組みの一環として、2022年11月に認定NPO法人アトピッ子地球の子ネットワークとの共催でオンラインワークショップを実施しました。
食物アレルギーを持つ10~20代の方々や医師、栄養士の方々と実際の商品の表示を題材に、表示の見方や食品表示に関するルールを学びました。
ディスカッションを通じて、食物アレルギーをお持ちの方々やそのご家族の実際の商品の選び方などを共有いただき、相互理解が深まりました。