インタビュー 災害への対応(豪雨・台風)

災害への対応

大坪建設株式会社 代表取締役専務
大坪 達史 様

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豪雨で被害を受けたお店の一刻も早い復旧のために

水害被害に遭ったお店の復旧要請連絡が来たのは2020年7月5日のことでした。7月3日夜から4日にかけて熊本県周辺を襲った豪雨により水害が発生。そのエリアでは5店舗が営業停止に追い込まれ、一刻も早い復旧が求められていました。当社が普段店舗の建築などを担当するエリアは主に福岡、大分、佐賀、長崎ですが、被害が甚大であったため、エリアを越えて当社も現地の復旧対応に応援にいくこととなりました。

当社にとってセブン-イレブンは、38年と長きにわたりお取引をしている大切なお客様です。また九州各地の建設会社は、品質を確保しながら、いかに短い工期でお店を立ち上げるかを切磋琢磨しながら考えてきた仲間でもあります。そんなお客様や仲間からの要請を受け、私は即座に当面の予定をすべてキャンセルし、過去の豪雨災害をイメージしながら準備に取り掛かりました。重機や高圧洗浄機などを車に積み込み、翌朝には、社員7名とともに現場に入りました。

過去経験を活かし、作業を効率化

現地に行くと、川の氾濫や山間部からの土砂が、駐車場と店舗内に大量に流れ込んでいました。そこで、私たちはまず駐車場清掃を開始。商品や機材の搬出入のためにまずは駐車などのスペースを確保することが必要だからです。また翌日は、セブン-イレブン本部からの応援部隊と協力し合い、店内の商品や什器などをすべて撤去して消毒。その後、内壁を貼る…など様々な工程を経て、なんとか1週間後にお店を再開することができました。

今回の復旧工事は過去の経験を大いに活かせた反面で、新たな不安もありました。長く降り続く雨による二次災害の恐れです。店舗の皆さまやセブン-イレブンの本部社員、当社スタッフの安全確保は、何よりも優先しなければなりません。また、初日の夕方以降は高速道路が通行止めとなり、通常往復2時間のところを、5時間かけて通いました。宿泊施設を探すのも一苦労でしたが、現地に宿泊することで当社スタッフの往復に係る労力を削減し、心身の疲れと危険を回避。同時に店舗での作業効率化を図りました。

若手社員の成長を実感

こうした苦労があった反面、うれしいこともありました。それは、若手の現場監督を筆頭に入社3~4年目の社員が、着実に成長していることを実感できたことです。

災害現場は工程管理が成された通常の工事現場と異なり、イレギュラーな状況が連続することから、必要な作業・工程・人員を絶えず軌道修正しながら作業を進めていく必要があります。そんななかで、彼らはそれぞれの経験を活かして「今、何をしなければいけないか」を自ら判断していきました。また、未経験の事象に対しては、現場の様子を画像や動画にして、私が現場を離れた際もリモートで報告するなど、復旧チームとしての報・連・相をしっかりと行い、経験を積んでくれました。

インフラを守る使命感を持って災害に強い街づくりに貢献

私たちは、社会インフラの維持・発展の一端を担う建築・土木会社として常に新たな技術・工法を日々取り入れています。今後、豪雨災害はイレギュラーではなく、日常化することが想定されます。これからもセブン-イレブンとともにノウハウを積み重ねながら、例えばハザードマップに対応して、危険度の高い地域では、新たな店舗構造や設備配置を提案するなど、インフラを守る使命感を持ち、安全かつ回復力のあるレジリエントな街づくりに貢献していきたいと思います。

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