和歌山美園町4丁目店(和歌山県)での独立開業(オーナーインタビュー)

  • メーカーの製造管理 ⇒ オーナー異業種からのチャレンジ!

    前田 守・佐登美さん ご夫妻
    和歌山美園町4丁目店(和歌山県)
    2010年8月27日オープン

お店はいつまでも未完成。
だから面白い!

メーカーの製造管理からオーナーに。異業界からの転身ですが、自分がお客さまだったころを思い返し、日々お店の進化に励む前田オーナーさま。お客さまやスタッフの会話や笑いが絶えない明るいお店です。

  • オーナーインタビュー
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セブン-イレブン経営を検討されたきっかけは?
守さん: 27年間メーカーの製造管理をやってきまして、小売やサービスの経験はゼロ。そんな私ですが、フリーマーケットが好きで、休みの日に自ら出店することも多かったんです。お客さまとやりとりをする雰囲気も好きだったし、どうしたら品物を魅力的に見せるか?というのを考えるのも面白くて。ですから、「いつかは自分のお店を持ちたい」と考えるのは自然な流れだったんでしょうね。偶然にもセブン-イレブン経営をしていた知人がいまして、日々積み上げていくような地道な努力をしている姿を見て興味を持ちました。普通なら「そんな大変そうなら、やめておこう」となるんでしょうが、私の場合は「これぞ、やりがいがある商売だぞ!」と思ったんですね。ただお店を構えて、努力もせずにお客さまがいらっしゃって、そこそこの売上を得るというのでは、何にも面白くないと。「苦労してこそ商売だ!」そんな心意気でセブン-イレブン経営を始めました。
オーナーとして日々心がけていることは?
守さん: 店舗経営で大事なことは、お客さまに対してオープンであることだと考えています。それにはマニュアルだけに頼らないことです。たとえばあいさつ。「ありがとうございました」だけではなく、朝なら「気をつけていってらっしゃい!」。雨の日なら「足元お気を付けくださいね」と気持ちを込めたあいさつをするんです。商品のおすすめも、リアルな言葉で伝えられるよう自ら試食しておいしさのポイントをアピールしたり。すると、自然とお客さまの方から話しかけてくださるようになるんですね。「あの商品何でないねん!」「スタッフの元気がいいな!」と、良いことも悪いことも本当にストレートに(笑)。こうしてたくさんのお客さまとお話をして、試行錯誤しながらお店づくりをしていたら、少しずつお店の売上もアップしていきまして。お客さまとの密な関係づくりはとても大切なことだと思っています。
お店づくりにおいて工夫していることはありますか。
守さん: 現在スタッフは17人。すべて私が面接して採用しましたが、いわゆる「イエスマン」はひとりもいません。「それじゃお店はやりにくいだろう」と思われるかもしれませんが、むしろその逆。うちのお店は、一人ひとりが自分の個性を活かして仕事をしているせいか、お客さまとスタッフとの間にたくさんのドラマが生まれるんです。よくあいさつは「大きな声で」といわれますが、声の大きさというのはどうしても個人差が生まれてしまう。本人は一生懸命声を出しているのに、まわりからしたら「小さい声」。それでも心を込めて言えば伝わる。ウチのお店には「ありがとうございました」の後に必ず深くお辞儀をする子がいます。それに対して喜んでくださるお客さまがどれだけいることか。コンビニは買い物をするだけでなく、人と人が交わる場所。どんなカタチであれ一人ひとりの心あるコミュニケーションが大切です。私が言ったことに対して、何の疑問もなく淡々やり続けているお店って私自身も「機械」みたいで面白くない。突っ込みようがないというか。こういうお店は、毎日いろんなドラマを見ているようで楽しいです。
  • 奥さまインタビュー
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独立の話を聞いて、佐登美さんは?
佐登美さん: 最初は反対しましたね。夫にはずっと勤めてきた会社での仕事もありましたし、そこで定年までやっていくのかなぁとぼんやり思っていましたので。でも、今は企業といえども、いつどうなるか分からない時代なんだから、会社のためではなく、自分のために頑張ろうと考え方を変えたんです。接客業は苦手でしたけど、夫の「やりたい!」という強い思いについていくことに決めました。
お店づくりにおいて工夫していることはありますか。
佐登美さん: ときに自分の「直感」を信じることは大切だと思いますね。たとえば、お菓子ひとつとっても本当にたくさんの種類があります。一つひとつ吟味していたら、決められません。そんなとき私は、思い切って「コレだ!」というのをたくさん品揃えするんです。すると、「これおいしそう!」「なつかしいお菓子だわ!」といった具合に自分が狙っていた客層以外に受け入れられたりすることがあって、新しい発見につながるんです。あと工夫というと、商品をいかにアピールするかですね。大量に発注してしまって、どうしてもその日のうちに売り切らなければならないときは、みんなで「絶対売り切ろうね!」と、工夫を凝らしたポップをつくったり、おすすめして、お店全体をその商品の色に染めてしまうんです。するとご来店されたお客さまもイヤでも(笑)目に入って、その商品を見てくれるようになります。そうやって完売したときは本当にうれしいものです。
  • おわりに
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独立を検討されている方へメッセージをお願いします。
守さん: 私は、売上目標を達成することだけを目的にしたお店はつくりたくありません。お店はいつまでも「未完成」。毎日がゼロからのスタートです。どんなお客さまがどんな時間帯ご来店され、どんな商品にご興味をお持ちになり、どういうものをご購入されるのかは毎回違います。だから日々の努力、研究はやめてはいけない。私は「どんなお店だったらうれしいか」「どんなお店は行きたくないか」と、自分がお客だったときのことを思い返しながら、日々お店づくりをするようにしています。それは品揃えにとどまらず、お客さまをお待たせしないレジや釣り銭の小銭のお渡しの仕方、トイレ掃除…細かい部分にまでおよびます。だから終わりはありません。この商売の面白いところは、やってもやっても未完成であるところ。それを楽しんでやってみたい、トライしてみたい!という方には絶対におすすめの商売だと思います!

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