松本寿北店(長野県)での独立開業(オーナーインタビュー)

  • 他店舗でパート勤務 ⇒ セブン‐イレブンオーナー

    清水満代・良一さん ご姉弟
    松本寿北店(長野県)
    2015年5月30日オープン

今の時代、今の環境、これからのこと。
母として、子供に残してあげられるのは、お店しかないって思ったんです。

OPENから2年4ヶ月目時点の取材

私はいまだに“スーパーパート“なんです!と言い切るオーナー。珍しく、姉と弟のパートナーで独立開業されたお二人。セブン-イレブンの経験者とはいえ、やはり独立にはいろいろな思いが詰まっているそうです。経験者だからこそ見えてくる、お仕事と経営者の違いを伺ってみました。

  • オーナーインタビュー
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独立なんて考えずにずっとパートで勤務されていたのですか?
9年間、普通のパートで週5勤務。
満代さん: 普通のパートです。月~金の朝8:30~17:00までのパートを9年、同じお店で。古いお店だったので、長く勤められているパートさんがいたので、私はただの新米として勤務し始めていました。子供はまだ、保育園と小学校に通っていましたね。もちろん、独立するなんて全く思っていませんでした。本当はずっとパート勤務でよかったくらいです。
独立となるきっかけは?
誘われたタイミングと、弟の退職が重なって。
満代さん: 本部の方から「独立して経営しませんか?」と誘われた時、ちょうど弟の会社が吸収合併から早期退職という状況になっていまして。弟にこんな話があるよと話してみたら「話を聞いてみたい」となったんです。
弟の子供もまだ小さかったし、独立してしまえば定年後も年齢に関係なく働けるので、そのほうが弟の人生にもいいかもなって思ってきたんです。
内部を知り尽くした上でオーナーになろうと思ったポイントは?
子供に残してあげられるお店を持ちたかった。
満代さん: お店のことは、自分が9年間パートで働いてきたのでなんとかなると思っていました。コンビニが大変なのは重々承知しています。
でも、これからのことを考えると、子供に残してあげられるのってお店かなって思ったんです。将来、お店を残してあげられれば、財産にもなるから何かあった時に困らないかなって思ったので。接客も好きですし、セブン-イレブンの仕事も好きですし。24時間のお店が大変っていうのはもちろん重々承知の上でも、この仕事をしようと思えたんですよね。
オーナーになるという時のお子さまの反応は?
寂しい思いをさせたとは思いますが、今はバイトで手伝ってくれています。
満代さん: 私は全部、子供に選択させたんですね。やって欲しくなかったら、そう言って。転校もあるし、引っ越さなきゃだよ、って。嫌だったら言ってねって。でも子供たちは「オーナーさんになったほうがいいと思う」って言ってくれたので。
転校になってしまうので、可哀想だなって思ったんですけど、子供もそこそこ大きくなっているので、大丈夫だろうと!
3年間は頑張るって決めたので、3年間はお母さん忙しくなるからとは言ってあります。まぁ24時間のお店をまわすっていうのは、それくらいの覚悟がないと無理だなっていうのは自分の中でもともとあったので。結果、子供には少し寂しい思いをさせましたが、今バイトでお店に入ってくれているってことは、そこまで悪く思ってないんじゃないかって勝手に解釈しています。
パートから経営者になって変わった部分は?
変化はありますが、仕事での気持ちはあまり変わっていません。
満代さん: 私はいまだに“スーパーパート”だと思っています(笑)。なので、そんなに変わらないと思っています。
勤務時間は増えました、収入も増えました、体力は・・・。人って環境に慣れるんですよ。前は8時間でヘロヘロだったのに、今はそれより多くなっても、全然平気に。人間、身体が慣れるんですよね、だから体力も増えました。
オーナーになってよかったと思う時はありますか?
達成した時のハイタッチで喜ぶ瞬間が好き。
満代さん: 従業員さんがみんな仲がいいので、仕事はとてもやりやすいです。
いろいろな売上げで全国1位とかもとれているんですが、そういう時にみんなでハイタッチをして喜ぶ瞬間が好きで。頑張ってくれてる従業員に何をお返しできるか、って思うと結果で喜ぶしかないじゃないですか。共に達成感を味わう瞬間がいいですよね。
その結果が、従業員さんのスキルもあがっていくことにつながってます。お勧め販売の接客ができるようになるとか、従業員さんもいろいろ考えて頭をつかって、どうやったらモノが売れるかとか。そういうことがきっかけでスキルが上がっていけば、お店全体が強くなっていくので。うちの店は、フェアやキャンペーンが始まると「行くぞぉ~!」みたいな雰囲気になりますよ!
  • 弟さまインタビュー
  • 弟さまインタビュー

お話を聞いた時はどう思われましたか?
自営だったら年齢も関係なく収入が見込めると思ったんです。
良一さん: 前の会社に25年働いていたので、後は安泰かなと思っていたら早期退職の話が出てきて。どうしようかなというタイミングだったんです。子供もまだ保育園と小学生だったので。一番チビが大学に行きたいって言えば、定年になってもまだお金がかかるので、どうしようかなという思いもありました。自営業だったら、続けていれば収入があるのかなと思ったのが考えですね。それが一番大きいところなんですが。
子供が3人いるんですよ。僕が定年になったときは、一番下がまだ高校くらいです。
奥さまはどう言われましたか?
最初は驚いていましたが、最終的には賛成をしてくれました。
良一さん: 最初は反対しましたが、会社から早期退職募集が出ている状況だったので最終的にはやったほうがいいんじゃないということに。 定年になってもお金がかかるし。奥さんも正社員で働いていたので、収入が減ってもなんとかやっていけるだろう、というのはありました。最初は必ず収入が減るだろうと思っていましたので。
サラリーマンの頃とは全然違いますか?
僕の代わりはいない、という責任感はあります。
良一さん: 会社勤務の頃は、何があっても代わりがいるという状態ですよね。でも今は。やっぱり個人経営だからでもありますが、自分がやらなきゃ!っていう責任の重さはありますね。そこは全然違います。
あとは、お休みが保証されていたのは大きいですね。今は休みをつくれていますが、最初は全然休めなかったので。
  • お二人に
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姉弟で独立するというのはどんな感じなのでしょう?
この年になって、こんなに姉弟喧嘩をすることになるとは思いませんでした。
満代さん: 姉弟喧嘩が多くなりますよ。私は店長にもっと成長してほしくていろいろ言うけど、素直に聞かないから。 この年齢で、また姉弟喧嘩することになるとは(笑)。もともとは仲のいい姉弟なので、他人から見ると今でも仲良く見えるそうですけどね。

良一さん: 僕も新人と同じで何もわかっていなかったから、オーナーが本当に頑張ってくれました。
このお仕事は人に勧めたいと思いますか?
楽して仕事をしたい方にはお勧めしません。
満代さん: 楽して生きたい人にはお勧めできない。でも目標とか、やりがいをもって生きたい人にはお勧めします。
売り上げが上がっていけば、自分の収入があがっていくわけだし。私はあまり数字が強くないので、経営者としては能力がないと思っています。私は現場のほうが好きなので、現場に出ていくことがすべてという感じです。
だけど、自分がやったぶんは返ってくるし、従業員さんも応えてくれるし、お客さまも応えてくれるし。そういった意味では、やりがいのある仕事だと思います。
楽しそうですね!知らない場所での開業でも問題なかったですか?
知らない土地で、最初はなんて所に開業したんだ!とは思いました。
満代さん: そうですね、知らない土地でのスタートだったので、知り合いもいない。最初はなんてところにお店を出しちゃったの!って思ったけど。だんだん、常連さんのお顔が出てきたり、絡んでくれるお客さまが出てきたり。
今OPENから2年半が経過しました。5年くらい経つとまた違ってくるって聞いています。
つらいことはありますけど、きっと2年半後も楽しいと思いますよ。今でも楽しいですもん。

<インタビュー後 コメント>
オーナーさまが某テーマパークが好きということも影響しているのか、従業員さんもとても元気にご挨拶してくれるお店でした。9年間経験した後に、選んだオーナーという選択。嫌いなお仕事だったらできませんよね。お子さまのために店を残してあげたいから経営者になるというのも、新しい発見です!ぜひテーマパークのようなお店になってほしいです!

    • 担当ライター:とがしみきこ

      リクルート関連の求人制作業務にて、あらゆる業種の取材・コピーライティングなどを数百本経験。現在はWEB業界にて様々な企画、デザイン、取材、コピーライティングを担当している。

      担当ライター:とがしみきこ

      リクルート関連の求人制作業務にて、あらゆる業種の取材・コピーライティングなどを数百本経験。現在はWEB業界にて様々な企画、デザイン、取材、コピーライティングを担当している。

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