イメージ イメージ

Vol.7知って欲しいアレルギーのこと

災害と食物アレルギー

アレルギーについて知っておきたいことを、認定NPO法人アトピッ子地球の子ネットワーク 事務局長 専務理事 赤城 智美氏にお伺いしました。

  • イメージ

    認定NPO法人アトピッ子地球の子ネットワーク

    事務局長 専務理事

    赤城 智美

  • 認定NPO法人アトピッ子地球の子ネットワーク

    事務局長 専務理事

    赤城 智美

    1993年にアトピッ子地球の子ネットワークを設立。人と自然がよりよく共存することを願い、食物アレルギーの子もそうでない子も皆で楽しく過ごせる環境教育キャンプを120人規模で例年開催。1995年以来、大規模災害時に食物アレルギーの人への食料支援を行うほか、新型コロナ禍で経済困窮した人やひとり親家庭へのアレルギー用粉ミルク・アレルギー対応食品の無償提供も2年継続して行った。学校・自治体・食品企業などでの講演活動にも取り組んでいる。

一緒にイメージしてみましょう

  • イメージ
  • 災害発生時に考えること

    甚大な災害発生時、重症・軽症に関わらず傷病者が病院に殺到します。避難した人たちもみな緊張したり寝不足状態になっています。そんな状況に遭遇した食物アレルギーの人は「誤食したらすぐに救命処置を受けられないかもしれない」と考えたり「いつもより体調も悪い感じだ」と自覚して行動しているようです。とても用心深くなっているのです。

  • イメージ
  • 分け合うことができないこともある

    食べるものが手に入らない時、ポケットにあった飴やお煎餅を分け合った。という話しを耳にすることがありますが、食物アレルギーの人は原材料表示がなければ危険で食べることができません。震災の経験者には「食べられないと断ったらその場の雰囲気が悪くなって辛かった」という人もいました。

    スペシャルニーズを考える

    硬いものが食べられない人、糖分に注意しなければいけない人、食物アレルギーの人…災害時にはさまざまな人が集まります。そういった「スペシャルニーズ」のある人を「災害弱者」と認識し、炊き出しの材料を工夫したり、お弁当の配布時に食品表示を丁寧に行えば、体調を崩す人を減らせるのではないかと感じます。

  • イメージ
  • 食物アレルギーの人が求めるもの

    出汁は煮干しなのか乳糖を含む粉末出汁なのかが重要な情報となる人もいます。おでんなら、具材に卵が入っているかが課題の人もいますし、ちくわやさつま揚げの原材料を確認しなければいけない人もいます。アレルゲンが同じでも注目していることが異なることがあります。だからこそ詳細な原材料の表示(炊き出し時は提示)が必要なのです。

おしえて!赤城さん

  • イメージ
  • Q 食事の後は絶対動かない友達。症状が出ないようにしていると言うけど本当?

    A 運動をしても症状は出ない。小麦などの特定の食物を食べても症状は出ない。でも特定の食べ物を食べてすぐ運動すると症状が出る「食物依存性運動誘発アナフィラキシーショック」があります。友達はそのような経験があって発症予防のための努力をしているのだと思います。階段の上り下りや少し歩いただけで発症することもあります。

セブン‐イレブンの取り組み

セブン‐イレブンのオリジナル商品には、アレルギー表示が義務付けられている特定原材料7品目だけでなく、表示が推奨されている特定原材料に準ずる21品目についても、商品ラベルに表示しています。ご利用の際には原材料名表示をご確認ください。

  • 写真やイラストはイメージです。