インタビュー プラスチック対策
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- 増え続ける
ペットボトル消費量 回収機の存在が ますます重要に - 藤沢市環境部環境事業センター
- センター長:手塚 富美雄 様
- 主幹:高橋 浩行 様
- 増え続ける
地域住民のニーズに応えて回収事業を開始
藤沢市は、海をはじめとした豊かな自然と都市に住む人が共生する街であり、藤沢市民もゴミや資源に対する意識や、分別の徹底度が高いです。そのなかで、各ご家庭でペットボトルの消費量が増えてしまう夏場は、「資源収集のタイミングを増やしてほしい」という要望が増えていたのですが、藤沢市ではご家庭を一軒一軒、収集車が回る戸別収集をしているため、人材確保や費用の面から実現できずにいました。そんな折、「地域活性化に資する包括的連携協力に関する協定」を締結しているセブン-イレブンが店頭にペットボトル回収機を設置していると聞きました。藤沢市として市民の日常の負担を少しでも軽くするとともに、地域での資源循環や海洋ごみ対策などを推進するため、共同事業として取り組んでいくこととしました。
2021年8月現在、セブン‐イレブンのペットボトル回収機を設置いただいているのは、市内全域の30店舗。藤沢市で週に3回、トラック4台で回収にうかがい保管し、リサイクルするために圧縮や洗浄などを行う中間処理業者へお渡ししています。回収作業は夏場は特に過酷で大変ですが、地域の皆様により添い、取り組みを続けていきたいと思っています。
ニーズに応えて設置店舗を拡大
実際にペットボトル回収機で集めたペットボトルをチェックすると、2Lボトルがたくさん含まれています。店頭で買ってその場で飲むには大きすぎるサイズですので、市民の方がご家庭で消費したものを運んできて回収機に入れてくださったのでしょう。通常の資源物収集でまかなえない部分を、こうしてセブン-イレブンとの共同事業がカバーできているとわかり、この取り組みの意義を改めて実感しました。市民の皆様にも喜んで頂けていると思います。
ペットボトルの消費量は年々増加しており、生活に身近で、気軽に立ち寄れる拠点であるコンビニでの回収事業の役割はますます大きくなっていくと思います。市民の方から「自宅の近くにもペットボトル回収機を置いてほしい」という声も寄せられていますので、今後もセブン-イレブンと協力してペットボトル回収の取り組みを進めていき、より住みよい街づくりと、市全体のプラスチックの資源循環、海洋ごみ対策など社会課題の解決を図りたいと思います。