インタビュー 食品ロス対策

  • 食品ロス削減はみんなの共通ゴール
    お店一丸となって売り切る努力を
    神戸三川口町1丁目店
    オーナー:山村 哲也 様
    店長:山村 典子 様
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手前の商品から買うお客様が3~4割アップした実感

多くの食べ物を取り扱うコンビニエンスストアとして、食品ロスの問題に取り組むことは非常に重要なことだと考えています。そして、それはお店だけではなく、お客様と共に取り組んでいくことが必要であり、販売期限が近づいた商品にお客様が出会う場面を増やしていく工夫が必要となります。

日頃のお買い物の中で、すぐに食べる場合には比較的販売期限が近い、棚の手前の商品を積極的に選んでいただく「てまえどり」の取り組みでは、神戸市と連携して作成したPOPで大々的に呼びかけると同時に、こまめなフェイスアップを心がけています。実際に、手前から商品を取ってくださるお客様は、3~4割ほど増えたという実感があります。また、エシカルプロジェクトのエシカルシールもよく目立つので、お客様から「これは何のシール?」などと聞かれ、シールが貼られた商品をまとめて買ってくださる方もいらっしゃいます。食品ロス削減の意識が徐々に浸透してきたという手応えを感じているところです。

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スタッフに生まれた「もったいない」の意

一方で食品ロスの削減という課題はあるものの、お客様のご期待に応えるお店であり続けるため、品揃えを妥協することはできません。お客様がいついらっしゃっても魅力的な売り場を保つために、長鮮度の商品を活用した発注にも取り組んでいます。また、お客様の動きを見ながら、こまめに、適切な発注をすることも重要なポイントと言えるでしょう。

商品の発注は、なるべくスタッフに任せるようにしています。販売期限が切れた商品を廃棄する作業もスタッフがおこなっています。言葉で説明するよりも、実際に廃棄される商品を見ることが一番「もったいない」の意識を実感してもらえるものです。発注の精度を高めて売り切る努力をしないと廃棄につながる、「もったいないからみんなで頑張ろう」という雰囲気がお店に生まれており、こうした意識を皆で高めていくことが重要と考えています。

また、常連のお客様にはお声かけをするなど、きめ細かなコミュニケーションを心がけ、お客様と協力してエシカルの輪をさらに広げていきたいと思っています。

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