お店をつくり、街をつくるRFCという仕事

私はリクルート本部に所属し、RFC(リクルート・フィールド・カウンセラー／店舗開発担当者)として新規店舗の出店や既存店の店舗移転などを行っています。出店候補地の選定から、地主様の訪問・交渉・契約に加え、加盟店のオーナー様候補とフランチャイズ契約締結などを進めていくのがRFCの仕事となります。

出店候補地を選定する際には、実際に住民への聞きこみをするなど何度も現場を調べ、「このあたりにセブン‐イレブンができれば便利にご利用いただけるだろうな」という場所を検討。候補地が見つかったら、交通量調査等約500項目の調査を行い、当社独自のAIを活用した売上予測システムにて出店基準を満たす候補地かどうか確認し、自信をもって交渉・契約のステップへ進めていきます。

RFCは当社の商品・サービスをお客様に提供する拠点を生み出す仕事です。セブン‐イレブンが街にできるのは、水面に石を投げ波紋が広がるように、日々の暮らし・街づくりに資する、やりがいと責任のある仕事です。

苦楽を共にし、開店したお店との信頼関係

お店を1店つくるためには、億単位の投資が必要となり、RFCはその投資判断を担っています。また、何よりフランチャイズ契約を締結したオーナー様とは15年間の契約となっており、この期間セブン‐イレブン経営によって稼いだ利益で生活していただかなければなりません。そういった責任の大きい仕事だと自負しています。

私はOFC（オペレーション・フィールド・カウンセラー／店舗経営相談員）も経験していますが、OFCの仕事は加盟店様を介してお客様に利便性を提供すること。そのため、当時は加盟店のオーナー様や従業員様のお役に立ちたい、という思いがメインでした。しかしRFCの仕事では、お客様や加盟店様はもとより、地主様や近隣の加盟店オーナー様、そして当社に関係する全ての方の叶えたい想いを実現することが求められます。

関係者全員の想いを汲むことが出来ず、時には厳しいお言葉をいただくこともありますが、お客様から「ここにお店ができて助かるわ」、地主様から「セブン‐イレブンに貸してよかった」といったお言葉をいただいたことや、既存店の移転が決まったときには、オーナー様が喜んでくださったことが強く印象に残っており、やりがいにつながっています。

お店の開店後、OFCの所属するオペレーション本部等の別の部署にバトンタッチしますが、RFCはその後もオーナー様からご相談を受けることもあります。自分が開店に携わったお店のオーナー様から、何年経っても深い信頼を寄せていただけることもRFCならではの醍醐味だと感じています。

契約から開店までの道のりのなかで苦楽を共にしないお店は1店もありません。だからこそ、関わったお店のことはずっと気にかけています。

RFCの出店候補地へのこだわり

RFCはさまざまな角度から「お客様に必要とされている立地」を判断しています。現在、私は関東の住宅立地を中心としたエリアを担当しており、その前は別のエリアを担当していました。担当者は数年でエリア変更する仕組みですが、共通しているのは、誰かから勧められて候補地を決めるのではなく、担当者自身が「この場所に出店する事が出来れば、多くのお客様にご利用いただけるはずだ」という思いを必ず持っていることです。

先日、出店候補地の地主様のもとに歴代のRFCが10年通い続けて、やっと出店が実現したことがありました。歴代の担当者が「ここに出店する事が出来れば、多くのお客様にご利用いただけるはずだ」という強い信念を持って地道に地主様を訪問し続けたことが、ご契約いただけた大きな理由でした。開店日に想定を大幅に超える売上を確認したときには、心の底から感動しました。RFCのこの姿勢が、当社の売上が高い理由の一つであると、私は考えています。

全てのSEJの仕事は、誰かのためにある

私の場合、実はRFCという仕事に興味を持っていたわけではありませんでした。配属当初は建築や不動産に関する専門的知識も経験もなかったため、正直自分には畑違いだなと感じたこともありました。

しかし、OFCであれRFCであれ他の部署であれ、お客様やオーナー様をはじめとし、あらゆるステークホルダーから必要とされる仕事に違いはありません。セブン‐イレブンの仕事は全て「誰かのため」にあります。必要とされない仕事がないのです。その意味では、どの部署に配属になったとしても大事にするべきものは変わりません。

だからこそ、私たちRFCは自信を持って「セブン‐イレブンをはじめませんか？」と地主様や加盟店のオーナー様に提案することができます。ステークホルダーに対して真正面から向き合って仕事ができることが、セブン‐イレブンの大きな魅力だと、私は感じています。

セブン‐イレブン・ジャパンは、人と深く向き合いたい、強い想いを持って常にチャレンジしたい、そんな人には最高のフィールドだと思います。