インタビュー お店で作る!スムージー編
チームで開発!全国販売まで8年かかったヒット商品「お店で作る!スムージー」
「お店で作る!スムージー」とは
急速凍結した野菜や果物を丸ごとマシンにかけてつくるスムージーは、素材の美味しさはもちろん食物繊維などもきちんと摂れる身体にやさしいドリンクです。さらに、美味しいのに、見た目の問題で規格外品となった果物や野菜も活用できるなど、環境にも配慮しています。セブン-イレブンでは、専門店レベルのおいしさと、自分でつくる楽しさを兼ね備えた、できたてスムージーを店舗で提供しています。
地域により4~6種類のスムージーを販売中。
-
- お取引先より
- プライムデリカ株式会社商品本部
東日本商品部首都圏地区 - 山口 瑞生様
-
おいしくて健康的で環境にもやさしい商品開発を目指す
当社がスムージーのプロジェクトに参加したのは2020年からですが、それまでの当社の主力がデイリー品のため、冷凍品を扱うこと、さらにそれをスムージーで提供するのは初めてかつ新たなチャレンジとなりました。非常に大きな意味を持つ商品として、山積する課題を一つひとつクリアしていく必要があり、とりわけアイスキューブの製造には苦労しました。材料や配合はもちろん、設備の選定や開発にも時間がかかる中、セブン-イレブン様はもとより、ともに開発に関わる各お取引先様と共同開発チームを立ち上げ、同じ目標を持ちつつ各自の得意分野の知見を活かし、忌憚のない意見を交わしながら毎週の試食を繰り返し、納得のいく「おいしさ」を追求していきました。
当社が製造する「いちごバナナソイスムージー」は、幅広く人気のフルーツいちごとバナナを材料に、健康的なたんぱく源として豆乳を選定。自然な甘みとしてはちみつも加え、飲みやすさを実現しました。
スムージーの商品化に際しては、素材の味わいを活かすことがポイントとなります。今後はビタミンCや食物繊維など、さらに健康的な要素を強調したリニューアルを考えています。そして何よりも、おいしい商品であることを最優先に、安全・安心や、健康だけでなく環境面についても強く意識しながら、地球にも身体にもやさしい商品開発を目指していきます。
-
「いちごバナナソイスムージー」に豆乳を使い、おいしいうえにヘルシーな一品に。
-
冷凍加工はプライムデリカ初の試みで、ラインなども新設した。
-
- 商品開発担当より
- 株式会社セブン‐イレブン・ジャパン
- 商品本部 FF・冷凍食品部
- 西尾 あゆ美さん
-
強い意志と共通の信念で開発に挑みました
セブン–イレブンがスムージーの開発に着手したのは2015年のこと。社会的に健康意識が高まる中、すでにスムージーは、少数ですが一定の人気があり、もし店舗でできたてを提供できれば、よりニーズは高まるだろうと考えたのです。ところが当初はチルド商品として開発したため、鮮度や仕上がりに問題があり、どうしても定着しませんでした。
試行錯誤を繰り返す中、共同開発チームの中で、海外ではアイスキューブを使用していると話題になり、さっそく試してみたところ、申し分のないおいしさに。以降は冷凍食材を使う商品設計に変更しました。また店頭でお客様自身につくっていただくための専用マシンの開発も大変でした。固い冷凍素材を攪拌するブレードの強度や安全性など、こちらも何度も試作を重ねました。
今回のような、さまざまなメーカー様とタッグを組んでの共同開発では、舵取りにも非常に苦心しますが、皆様が「セブン–イレブンで商品を提供したい」という、強い意志と共通の信念を持ち続けてくださったことが大きな支えとなりました。そしてチーム一丸となってあきらめずに取り組んでこられたことこそが、「お店でつくる!スムージー」がヒット商品となった最大の要因だと自負しています。
-
アイスキューブにはブロッコリーや人参などの端材を使ったピューレなどを配合。
-
機械メーカーと共同で開発したスムージーマシン。
-
セブン–イレブンのチームMDとは
セブン-イレブンでは、業種の垣根を超え、さまざまなメーカーさんやベンダーさんと一緒に商品開発に取り組んでいます。高い知見と技能が集結したチームMDにより、品質や安全、そしておいしさを追求した商品が誕生しています。
-