インタビュー みらいデリ編

チームで開発! 目指すは肉や魚を超えるおいしさ「みらいデリ」

【開発ストーリー】

「みらいデリ」とは、「プラントベースプロテインやベジタブルプラント等を活用した、持続可能かつ、より豊かで便利な未来に向けた商品」のこと。黄えんどう豆を使った、セブン‐イレブン独自のプラントベースプロテインは、肉や魚を使うより環境への負荷が少ない注目の食材です。味味の素様含めた複数のお取引先様と協業で開発にまい進。現在では、ナゲットやおにぎり、ラップロールなど多数の商品を展開しています。

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  • お取引先より
    味の素株式会社食品事業本部ソリューション&イングリディエンツ事業部
    アカウントグループ シニアマネージャー
    巽 修司様
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持てる技術を駆使して「おいしさ」を追求

食の環境への配慮の機運が世界的に高まる中、プラントベースプロテインの取り組みが急拡大していることを受け、「食」に携わる企業としては避けられないテーマであることから、「みらいデリ」の取り組みに参加しました。

開発に際してもっともこだわったのは、当社が商品開発や研究で培ってきた「おいしさ」を設計する技術と素材を活用して、「おいしいプラントベースプロテイン」をつくることです。肉やツナなど動物性原料のおいしさを目指し、香りでは、豆の風味を感じにくくする独自の「アミノ酸素材を活用したマスキング技術」を用い、味については「おいしさの数値化」による最適なアミノ酸配合や味づくりによって、動物性原料のおいしさを再現。また食感については、黄えんどう豆を使用することで、繊維質のある噛み応えを実現しました。

この黄えんどう豆はDAIZ様独自の栽培による高品質の発芽豆であり、加工に関しては日本ハム様による国内最高水準の技術を提供するなど、当社のみならず開発に携わる各社の持てる強みを結集したことで、「まるで肉、まるでツナのような」というレベルの商品が誕生したのだと思います。

当社の事業は、豊かな地球環境あってこそ成り立つものです。環境負荷の低減は私たちにとっても喫緊の課題と考えており、強靭で持続可能なフードシステムと環境再生に貢献すべく、今後も自社技術を追求していきます。

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発芽黄えんどう豆からサステナブルミートへ変身

  • 商品開発担当より
    株式会社セブン‐イレブン・ジャパン
    商品本部 FF・菓子・アイス部
    齋藤 曜介さん
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チームMD※だからこそ実現できたプロジェクト

環境負荷の低減や生産原材料確保の点でも、プラントベースプロテインは将来の重要な資源となるはずですが、日本ではまだまだプラントベースプロテインに対する意識や認識そのものが高くないため、どうしても「おいしくない」という先入観を持たれがちです。しかし、商品としてお客様に買ってもらうには、「おいしさ」は絶対に必要です。

そこでセブン-イレブンの「みらいデリ」では、おにぎりやナゲットという主力商品を、あえてメニューに採用することで、社会に大きなインパクトを与えようと考えました。また人気商品をプラントベースプロテインにすることで、今後の習慣化につなげたいという目論見もありました。

とはいえ、実際に「おいしさ」実現のためのプロセスは苦労と葛藤の連続でした。協働のお取引先様には多くの無理難題をお願いしたように思いますが、一つの商品に対し、さまざまな視点と各社の強みを活かし、時には厳しい議論を交わしながら商品開発を行ったことは、非常に貴重な体験となりました。今回はチームMDだからこそ達成できたプロジェクトとして、改めて各社の皆様に感謝しています。

※チームMD…チームマーチャンダイジング:メーカー様やベンダー様などと業界の垣根をこえたチームを組み、各分野の高い技術と専門的な知見を結集し、徹底したマーケティング戦略のもと、品質やおいしさにこだわった物づくりを行っています。

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「みらいデリ」の人気商品「みらいナゲット」と
「みらいデリツナマヨネーズおにぎり」。

  • 植物工場で「みらいデリ」用の
    新鮮野菜も育てています!

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  • 天候に左右されず、安定した品質の野菜の、持続可能な生産と調達ができる植物工場。「みらいデリ」商品の「ロメインレタスのシーザーサラダ」や「やわらかほうれん草のベーコンのサラダ」でも植物工場の野菜が使われています。