Vol.1知ってほしいアレルギーのこと
食物アレルギーってなに?
Vol.1知ってほしい
食物アレルギーってなに?
アレルギーについて知っておきたいことを、認定NPO法人アトピッ子地球の子ネットワーク 事務局長 専務理事 赤城 智美氏にお伺いしました。
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認定NPO法人アトピッ子地球の子ネットワーク
事務局長 専務理事
赤城 智美氏
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認定NPO法人アトピッ子地球の子ネットワーク
事務局長 専務理事
赤城 智美氏
1993年にアトピッ子地球の子ネットワークを設立。人と自然がよりよく共存することを願い、食物アレルギーの子もそうでない子も皆で楽しく過ごせる環境教育キャンプを120人規模で例年開催。1995年以来、大規模災害時に食物アレルギーの人への食料支援を行うほか、新型コロナ禍で経済困窮した人やひとり親家庭へのアレルギー用粉ミルク・アレルギー対応食品の無償提供も2年継続して行った。学校・自治体・食品企業などでの講演活動にも取り組んでいる。
「食物アレルギー」と「アトピー」ごちゃまぜにしていない?
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食物アレルギーは
免疫による防御反応 食物アレルギーは、免疫システムが特定のタンパク質を「外敵」と認識しておこす身体の防御反応です。防御反応は目や鼻の粘膜、呼吸器、皮膚、消化器など、さまざまな臓器でおこります。食物アレルギーがある人の大半は皮膚症状が最初に現われて発症に気づきますが、その皮膚症状ひとつをとっても現れ方はさまざまです。皮膚が島状に盛り上がる蕁麻疹や赤いポツポツがたくさん出ることもありますし、顔や体全体が赤くパンパンに腫れて驚くこともあります。全身症状ではアナフィラキシーショックと言って、血圧が急激に下がり倒れたり死に至ることもあります。
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食べ物に含まれる
タンパク質が原因 その人にとって「外敵」となったタンパク質のことを「原因食物」または「アレルゲン」と呼びます。それを食べたり、吸い込んだりすると(人によっては接触でも)明確な症状が起こります。風邪や寝不足で体調を崩しているときにアレルゲンを間違って食べると強い症状が出るのに、元気な時に誤食すると軽い症状ですむなど症状の出方が一定しないこともあります。そのため周りの人から「食べ物の好き嫌い」と誤解されることもあります。しかし症状が軽くてもそれが長引くこともあり、誤食することは食物アレルギーの人にとってとてもつらいものです。
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「アトピー」と
「食物アレルギー」の併発 幼児期のアトピー性皮膚炎と食物アレルギーをまとめて「アトピー」と表現する人もいます。卵や乳製品を食べなければ「アトピーが治る」とイメージする人もいます。食べ物はアトピー性皮膚炎の人は気にならないので、食物アレルギーの人も少しぐらい原因食物を食べても大丈夫だと考える人もいます。しかしこれは全くの誤解です。こうした誤解の原因は、幼児期はアトピー性皮膚炎と食物アレルギーを併発する人の割合が高いせいかもしれません。食物アレルギーとアトピー性皮膚炎は異なる病気です。
- アトピー性皮膚炎:かゆみのある湿疹が、慢性的に良くなったり悪くなったりを繰り返す病気。
おしえて!赤城さん
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Q おやつパーティーに食物アレルギーのともだちを誘っても大丈夫?
A「おやつパーティーいっしょにやろうよ」とぜひ誘ってください。食べられるものを選べるかもしれないので一緒にセブン‐イレブンに行って、アレルゲンやいつも買うものを教えてもらうといいと思います。卵や乳成分にアレルギーがあっても、おせんべいやチップス類なら選べるものがあるかもしれません。パッケージを丁寧に見て本人が安心できるものを探してください。
- イラストはイメージです。
- 写真はイメージです。