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Vol.6知って欲しいアレルギーのこと

一緒に食事をする時に
気をつけたいこと

アレルギーについて知っておきたいことを、認定NPO法人アトピッ子地球の子ネットワーク 事務局長 専務理事 赤城 智美氏にお伺いしました。

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    認定NPO法人アトピッ子地球の子ネットワーク

    事務局長 専務理事

    赤城 智美

  • 認定NPO法人アトピッ子地球の子ネットワーク

    事務局長 専務理事

    赤城 智美

    1993年にアトピッ子地球の子ネットワークを設立。人と自然がよりよく共存することを願い、食物アレルギーの子もそうでない子も皆で楽しく過ごせる環境教育キャンプを120人規模で例年開催。1995年以来、大規模災害時に食物アレルギーの人への食料支援を行うほか、新型コロナ禍で経済困窮した人やひとり親家庭へのアレルギー用粉ミルク・アレルギー対応食品の無償提供も2年継続して行った。学校・自治体・食品企業などでの講演活動にも取り組んでいる。

友達の家で食事をする(はじめての経験)

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  • やさしい心を伝えるつもりだった「大丈夫」の言葉

    乳成分とえびがアレルゲンの高校2年生K君は、親友の家で夕飯に誘われました。「親にもちゃんとアレルギーのことは説明してあるから大丈夫。」と言われ、安心して食卓につきました。出てきたチャーハンにはネギ・卵・ベーコン、えびが数尾のっていました。

    「どかして食べて」ができない人もいる

    「うっかりえびを入れてしまったけどどかして食べて。」と言われ、K君はえびを避けて食べました。日頃のK君はえびさえ食べなければ症状は出ないので問題ないと思ったのです。しかし…今回は呼吸困難を起こし救急搬送されました。駆けつけたK君のお母さんは、食べ残しのチャーハンを確認し出来事の全貌を理解したのです。

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  • どんな時でも何かを口にするときは原材料の確認が必要です

    自宅で食べるものはすべて、お母さんが細心の注意を払って確認していました。ベーコンやハムなどの加工食品は、製造過程で乳成分を使用することがあるのです。K君も知識としてそのことは知っていましたが、友達の家ではそのことを思い出せませんでした。

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  • 一緒にパッケージを見て、一緒に考えて!

    食物アレルギーがあるからといって、安全な場所に閉じこもっているわけにも、お母さんがずっとそばにいるわけにもいきません。

    食物アレルギーがある人は、身の安全を守るため原材料などの詳細が確認できない食物は口にできないのだとご理解ください。「それは食べられない」と判断したら、本当に食べることができないのです。また、「原材料を確認したい」と要望があったときには、確認のための情報提供にご協力ください。

おしえて!赤城さん

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  • Q アレルゲンは加熱したら食べられるようになりますか?

    A 果物や甲殻類がアレルゲンの人の中には、加熱すれば食べられると話す人もいます。同じ食物がアレルゲンの人でも、加熱をしても変わらず発症する人もいます。

    患者さんに食事を提供するような場面では、一般的に安全性を考慮し「加熱してもアレルゲン性は変わらない」と考えて、食物を選択する方が事故を防げます。ご自身が食物アレルギーの人が加熱したものを食べることについては、医師と相談してください。

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