トップ商品のご案内食の安全・安心への取り組み「食べて治す」は医師と患者と家族の3人4脚

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Vol.11知って欲しいアレルギーのこと

「食べて治す」は
医師と患者と家族の3人4脚

アレルギーについて知っておきたいことを、認定NPO法人アトピッ子地球の子ネットワーク 事務局長 専務理事 赤城 智美氏にお伺いしました。

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    認定NPO法人アトピッ子地球の子ネットワーク

    事務局長 専務理事

    赤城 智美

  • 認定NPO法人アトピッ子地球の子ネットワーク

    事務局長 専務理事

    赤城 智美

    1993年にアトピッ子地球の子ネットワークを設立。人と自然がよりよく共存することを願い、食物アレルギーの子もそうでない子も皆で楽しく過ごせる環境教育キャンプを120人規模で例年開催。1995年以来、大規模災害時に食物アレルギーの人への食料支援を行うほか、新型コロナ禍で経済困窮した人やひとり親家庭へのアレルギー用粉ミルク・アレルギー対応食品の無償提供も2年継続して行った。学校・自治体・食品企業などでの講演活動にも取り組んでいる。

一般の人にできることは「アレルゲン除去」への支援

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  • 「食べて治す」とは?

    「食物アレルギーってちょっとずつ食べればそのうち治るらしいよ」「食べて治すのよね」という運動会の応援席や喫茶店の隣のテーブルなどでの、何気ない会話が聞こえてしまってドキッとしたことがあります。保育士、養護教諭、栄養士が参加するような勉強会では「本校で卵アレルギーの子が食物負荷試験中なので、私も少しずつ食べる工夫に協力しています」と話す人にも時々出会います。しかしこれは残念ながら危険なことです。

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  • 医師の管理のもとで行う

    「食べて治す」と一般の人が表現する免疫療法や食物負荷試験は、医師の管理のもとで入院や通院で実施されるものです。例えば治療が進んで数mg食べられるようになったときに、医師が保護者に指導して「食べられるようになった数mgを維持するために」家庭で毎日数mgを正確に計量して食べさせる方法を採ることもあります。

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  • 給食でのアレルギー対応はアレルゲン除去が原則

    保育園や学校などの給食でのアレルギー対応は「アレルゲン除去」が原則です。アレルゲンを少しずつ食べることは患児の体調に左右されたり、食べてすぐ運動するなどの環境にも左右される可能性があるため、子どものための安全を考えると「少しずつ食べるのは家庭で、集団生活では除去を」が最善の方法なのです。

おしえて!赤城さん

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  • Q 地域のお祭りでお菓子をもらいに来た子の中に、食物アレルギーの子がいました。本人はつまらなそう…どうしたらよかったでしょうか?

    A 食べることができる果物を保護者に聞いておいて「〇〇ちゃんには特別にこれを用意しておいたよ」とプレゼントするのはどうでしょうか。比較的安価に手に入るリンゴ、バナナは特定原材料に準ずるものとなっていますが、これらの果物を食べられる人も多くいます。みかん、デラウエアなどでもいいですし、コンビニエンスストアで売られているパックに入ったフルーツを用意しておくのもいいでしょう。

  • 写真やイラストはイメージです。