トップ私たちの取組み食育プロジェクト食育プロジェクト 活動レポート2026海と生きるまちで始まった、子どもたちの食の探求|気仙沼市立鹿折小学校

鹿折小学校は、気仙沼市にある開校150年以上の歴史を持つ学校です。東日本大震災では海から1.4kmも離れた校舎に津波が到達し、1階が浸水するなどの被害を受けました。その後、地域とともに再起をはたし、現在は「海と生きる探究活動」などの特色あるカリキュラムで気仙沼の未来を担う次世代の育成に取り組んでいます。今回、セブン-イレブン・ジャパン(以下セブン‐イレブン)が全国で取り組む「食育プロジェクト」の一環で、同校と連携した出張授業を3回にわたって開催することが決定。この記事では、2026年5月に行われた第1回目の授業についてご紹介します。

CHAPTER 1

まちが掲げた、「海と生きる」という決意。

気仙沼市は、宮城県の北東部に位置する日本有数の港町。世界三大漁場の一つである三陸沖に面し、古くから海とともに発展してきました。2011年には東日本大震災によって大きな被害を受けるも、地域一丸となって立ち上がり、まちの復旧・復興に着手。その原動力となったのが、市が震災復興のキャッチフレーズに掲げた「海と生きる」という言葉です。今回の出張授業をともに推進してくれている気仙沼市職員の臼倉さんは、この言葉が生まれた背景を次のように話します。

気仙沼市企画部企画課 課長兼ILC推進室長の臼倉さん

気仙沼市企画部企画課
課長兼ILC推進室長

臼倉さん

「三陸地域はこれまで何度も津波の被害にあい、そのたびに人々は再起をはたしてきました。また、気仙沼は海と切っても切れない関係にあり、その恩恵を受けてきた歴史もあります。こうした背景のもと、私たち自身の復興に向けた決意を表すメッセージとして生まれたのが“海と生きる”です。」
鹿折小学校では、この言葉を活動名に掲げた「海と生きる探究活動」という取り組みを通じて、子どもたちに気仙沼の水産業や自然、食文化などを肌で学ぶ機会を提供しています。そんな鹿折小学校の教育方針と、セブン-イレブンや気仙沼市の食育に対する想いが一致し、今回の出張授業が実現しました。

CHAPTER 2

気仙沼の未来を担う子どもたちに、生きた学びを。

今回、出張授業に参加してくれた6年生。担任を務める三浦さんに「海と生きる探究活動」についてうかがうと、次のように説明してくれました。

気仙沼市立鹿折小学校 教諭の三浦さん

気仙沼市立鹿折小学校
教諭

三浦さん

「海と生きる探究活動の特徴は、地域に関する学習を、国語・算数・社会といった通常の教科と融合させて行うところにあります。例えば、この活動で地域の海について自分たちが調べたことを発表するために国語でスピーチの仕方を学んだり、社会の教科書で水産業について学習したら実際に市内の魚市場や造船所を見学しに行ったり。単元の枠を超え、子どもたちに生きた学びを届けられる活動を目指しています。」
そんな教育に取り組む鹿折小学校にとって、今回の出張授業は願ってもない機会だと三浦さんは話します。
「最初に気仙沼市から出張授業の話をうかがった時は本当に驚きましたが、それと同時に、私たちが取り組む学習とリンクする部分が非常に多いと感じました。子どもたちは気仙沼の食についても勉強しているので、それをどう商品づくりに活かしていけるか。さらには、完成した商品がお店に並んだ時、地域の人々がどんな反応を示してくれるのか。そんな想像をふくらませながら、子どもたちと一緒にワクワクしています。」

CHAPTER 3

地域ぐるみの食育で、
広がる未来の可能性。

2026年5月26日、鹿折小学校で第1回出張授業が開催されました。まずは、セブン‐イレブンの自己紹介を兼ねた楽しいクイズから授業がスタート。その後、セブン‐イレブンの社員による地域の食文化や地産地消をテーマにした講義や、地域の水産加工会社によって組織された協同組合の方による気仙沼の海と水産業についての講義が行われ、授業の最後には次回に向けて「気仙沼の食材を使った商品のアイデアを考えてほしい」というミッションが子どもたちに提示されました。

気仙沼鹿折加工協同組合 理事長の川村さん

気仙沼鹿折加工協同組合
理事長

川村さん

今回の授業に協力してくれた協同組合の理事長である川村さんは、食育プロジェクトへの期待をこう話します。
「市や学校、我々のような団体まで巻き込んで食育に取り組むことは本当に素晴らしい試みだと思います。参加した子どもたちは、普段食べている食材がどうやって生産され、どのように加工され、どんな風に売られていくのかを肌で感じることができる。その中で、地元で食に携わる仕事をしたい、我々のような企業に就職してみたいと思ってくれる子どもも出てくるのではないでしょうか。こうした取り組みが全国に広がれば、日本の生産も変化していくんじゃないかと思います。」
次回の授業では子どもたちのアイデアが集まり、いよいよ商品づくりがスタートします。今後の展開にぜひご期待ください。