トップ私たちの取組み食育プロジェクト食育プロジェクト 活動レポート2026伝統野菜でつながる地産地消「かぐら南蛮」を未来へ|長岡市立石坂小学校 長岡市立前川小学校 長岡市立 山古志小学校

新潟県長岡市で伝統野菜として大切に育まれた「かぐら南蛮」は今、生産者の高齢化や後継者不足などの課題に直面しています。セブン‐イレブン・ジャパン(以下セブン‐イレブン)は、地域の大切な伝統を未来へつなぐために、2024年から長岡市の石坂小学校と連携して、かぐら南蛮の地産地消を推進する取り組みをスタート。2025年には子どもたちと共にかぐら南蛮を使った商品を完成させました。2026年はこの取り組みを拡大させ、かぐら南蛮をテーマにした「食育プロジェクト」の出張授業を前川小学校と山古志小学校を加えた3校合同で開催しました。今回の記事では、2024年から2025年にかけて行われた石坂小学校での取り組みに焦点を当てて紹介します。

CHAPTER 1

地元の力をひとつに。“オール長岡”で目指す
地産地消

「かぐら南蛮」は、ピーマンのような形とピリッとした爽やかな辛みが特長の唐辛子の一種。新潟県長岡市の旧山古志村を中心に、地域外には苗を流通させることなく大切に受け継がれてきた伝統野菜です。セブン‐イレブンでは毎年夏の時期に「かぐら南蛮味噌おにぎり(※)」を発売し、素材を商品に活用することで地産地消を推進してきました。
※現在は販売を終了しております

セブン‐イレブン・ジャパン 商品本部 地域MD統括部 甲信越・北陸地区 マーチャンダイザー 平井さん

セブン‐イレブン・ジャパン
商品本部 地域MD統括部
甲信越・北陸地区
マーチャンダイザー

平井さん

セブン‐イレブン・ジャパン オペレーション本部 新潟・北陸地区 地域共生担当 渋谷さん

セブン‐イレブン・ジャパン
オペレーション本部
新潟・北陸地区 地域共生担当

渋谷さん

しかし商品本部 甲信越・北陸地区 マーチャンダイザーの平井さんは、次第に「商品の原材料として扱うだけで十分なのか」と疑問を感じるようになったと話します。
「最初は、かぐら南蛮を原材料として使うこと自体を目的にしていました。しかし、取り組みを進めていくうちに、もっと色々な人と連携し、地域の内外へ積極的に発信していくことが重要なのではないかと感じ始めたんです。」
平井さんと一緒にかぐら南蛮の地産地消に取り組んできたオペレーション本部 新潟・北陸地区 地域共生担当 渋谷さんも、同じような考えを抱いていたと話します。
「私たちからの一方通行の発信ではなく、地元の方々が地域に対して自ら発信できる仕組みを作れないかと考えていました。未来を担う子どもたち、食材、生産者さん、メーカーさんが一つになった“オール長岡”の取り組みでかぐら南蛮の地産地消を、より広く推進していきたいと思いました。」
その思いを実現させるために始まったのが、長岡市の石坂小学校と連携した取り組みです。

CHAPTER 2

地産地消を教室で学び、畑で体感

2024年7月、石坂小学校と連携した最初の取り組みとして、かぐら南蛮の食品ロスをテーマにした出張授業が行われました。この授業の反響は大きく、校長先生からも「これきりで終わらせたくない」という強い要望が寄せられました。

その熱意に背中を押された渋谷さんと平井さんは、かぐら南蛮の生産者の長島さんに相談。ご厚意によって、2024年9月にかぐら南蛮の収穫体験を子どもたちと行うことになりました。
通常お店などで販売されているかぐら南蛮は緑色ですが、長島さんの畑には熟して赤や黄に色づいた、売り物としての基準を満たしていない実もなっています。しかし子どもたちは「鮮やかでかわいい」「色合いが映える」と大喜びで袋いっぱいに収穫していきました。その様子を見て、『熟した実にも価値があると気づかされた』と長島さんは語っていたそうです。
その日に収穫されたかぐら南蛮は、みんなのお土産に。帰りがけにセブン‐イレブンの渋谷さんが子どもたちに「かぐら南蛮を、おうちでどんな風に料理したか教えてね」と声をかけ、収穫体験は終了しました。

CHAPTER 3

みんなを巻き込んで、広がるプロジェクト

収穫体験の後、石坂小学校の子どもたちからセブン‐イレブンにあるものが届きました。それは、かぐら南蛮を使った料理のアイデアシートでした。それを受け取った渋谷さんは「自分からのお願いを飛び越えて、メニューのアイデアをたくさん届けてくれて、本当に驚いた」と当時を振り返ります。また一緒にそのアイデアに触れた平井さんも「子どもたちの思いがこもったアイデアを、ぜひ商品化したい」と心動かされたと話します。その話を学校へ相談したところ、快く賛同をいただき、ここから本格的な商品づくりがスタートしました。

セブン‐イレブンは、石坂小学校の子どもたちが考えたアイデアをもとに、試行錯誤しながら、かぐら南蛮を使った商品を開発。「かぐら南蛮入りカレーおむすび」などの商品を完成させました。2025年9月に地域限定で販売を開始すると大きな反響を呼び、当初の販売目標を達成しただけでなく、一連の取り組みが評価され「FOOD SHIFT セレクション(※)」において優秀賞を受賞しました。

この取り組みに対して、渋谷さんは次のように語ります。
「この取り組みを一過性のものにせず次につなげたいと思いました。同じことを繰り返すのではなく、子どもたちや地域の加盟店、社員など、関わる人を増やして巻き込んでいくことで、かぐら南蛮の魅力をより大きく外へ届けていきたいと考えたのです。」
そんな思いから今年2026年に開催されたのが、「食育プロジェクト」の出張授業です。この取り組みでは石坂小学校だけでなく、近隣の前川小学校と山古志小学校も参加。よりスケールアップして、かぐら南蛮の地産地消につながる商品づくりに取り組んでいます。学校の垣根を超えて、どんな商品のアイデアが生まれたのか、次回のレポートで詳しくお伝えします。

※FOOD SHIFTセレクション
農林水産省が推進する『ニッポンフードシフト』の一環として、改正食料・農業・農村基本法の理念のうち、地産地消または国産農林水産物の消費拡大・みどりの食料システム戦略の推進・家庭備蓄の市場拡大・インバウンド消費拡大という4つの視点のいずれかに則した優良な産品を全国から選定・発信する制度です。
URL:FOOD SHIFT セレクション | 食から日本を考える。NIPPON FOOD SHIFT