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51年目の結論。今選ぶとしても、やっぱり私はセブン-イレブン

山本 憲司さん

豊洲店(東京都) 
1974年5月加盟

家業の酒屋店主⇒セブン-イレブンの第1号店・豊洲店のオーナー


1974年5月15日、セブン-イレブンのフランチャイズ国内1号店である豊洲店がオープンしました。アメリカ発の“コンビニエンスストア”のオーナーとなった山本憲司さんの歩みは、そのままセブン-イレブンの歩みと重なります。1号店だからこその貴重な経験、セブン-イレブンへの思い。そしてこれからオーナーになる方へのメッセージなどをうかがいました。

チャンスをつかんで1号店に。店づくりは喜びに満ちていた

家業であった酒屋を継ぐことになった山本さんが、コンビニエンスストアを知ったのは、勉強の機会を得たいと参加したセミナーでした。そのセミナーで、アメリカには“近代化した小売店”と称されるコンビニエンスストアがあると聞き、興味を持ちます。イトーヨーカ堂が日本でセブン-イレブンを始めるという新聞記事を見つけると、居ても立ってもいられず問い合わせをして返事を待っていたところ、1974年のお正月には1号店にと、本部から声がかかりました。
「新しいことにチャレンジしたいと思っていたので、『やります!』と返事をしました。ただ1号店ですから前例がないわけです。準備も手探りで進めていきました。日本では製造されていなかったのでリーチイン(冷蔵ケース)を輸入したら、サイズが大きすぎて入り口から入らなかったなど予想外なことの連続でした」
そんな始まりだったものの、山本さんは「とにかく楽しかった」と当時を振り返ります。
「店内に並んでいるのは、酒屋時代には扱ったことのない商品ばかりです。最初は何が売れるのかもわからなくて、本部と相談しながらこれを売ってみよう、あれを売ってみようと試してみる。お客様の様子を見ながら試行錯誤を繰り返し、商品が売れていく毎日は喜びに満ちていました」

独自のイノベーションが次々と。それがセブン-イレブンの強み

加盟して50年以上が経過した今、山本さんはセブン-イレブンの強みを「独自のイノベーションによる進化力」だと断言します。
1976年に共同配送が始まり、2001年にATMの設置、2007年にプライベートブランド「セブンプレミアム」が販売開始になるなど、コンビニエンスストアにおいて先駆的といえる取り組みが次々に生まれていきました。
「『セブンプレミアム』の登場は印象的なイノベーションの一つです。品質で勝負するという発想で生まれた商品は、どれも本当においしいと思いましたね。お客様に『安心して買える』と信頼される商品だから、私たちも自信を持って販売できます。圧倒的な商品力は強みですよね」
イノベーションが生まれた背景には、「本部と加盟店の強い信頼関係」が不可欠であったと山本さんは話します。
「店舗運営は互いの共同事業です。本部は加盟店が必要だし、加盟店も本部が必要だから、お互いに信頼し合ってやってきました。私は本部と加盟店は夫婦みたいな関係になるべきだと思っています。夫婦って元々は他人同士ですよね。本部と加盟店も元々は他人同士です。だけど夫婦になって共同作業を行うことで、愛情や絆が深まる。ピンチになった時でも二人三脚で乗り越えられるのです」

常にお客様目線で店づくり。目標に向かって進めば結果はついてくる

本部と加盟店との強い信頼関係があっても、イノベーションを起こすには一筋縄ではいかないこともあったはず。苦労されたことも多いのではと聞くと、山本さんは「苦労と感じたことはなかった」と笑顔で気負いなく答えます。その根底には「目標に向かって進む」という強い信念がありました。
「最初は何もないところから始めるわけですから、夢中になって商いと向き合うわけですよね。それで何年かすると経済的にも安定してくる。商売ですから経済的な充足が先ですが、その次にオーナー自身が人生の目標を持つことが大事だと思います。経済的な充足だけでなく、精神的な充足ですね。私にとっては、お店のファンになってくれるお客様を増やして商人力を高めることが、精神的な、ひいては経済的な充足にもつながっています。明確な目標に向かっていけば、苦労を苦労とも感じないでしょう」
こうした商売と向き合っていくうえでの心がけは、セブン&アイ・ホールディングスの故・伊藤雅俊名誉会長などの先人から教わったことが多いと山本さん。伊藤名誉会長が残した「商売人の志四原則」もそのうちの一つで、商売は「継続」することが大事。好きで始めた商売に「情熱」を持って向き合い、日々工夫する「努力」を徹底しながら、チャレンジする「勇気」を持つことが大事という教えを大切にしてきました。
「伊藤名誉会長とのこんな会話も印象深く覚えています。新商品を見せてもらい『この商品についてどう思う?』と聞かれたので、『いい商品ですね』と答えました。すると『商品を見て、いい商品だなんて言っているうちは商人として二流。この商品のここを改善したらさらに売れるんじゃないかといった提案を出せて初めて一流だ』と。なるほどと思いましたね」
数々の言葉に感化された山本さんは、さらに気持ちを引き締めて、店頭に立つようになったといいます。

本部と加盟店、みんなでチャレンジしてきたから今がある

イノベーションを起こしていく過程では、「何でもチャレンジできたこと」が印象深いと山本さん。本部やほかの加盟店、オーナーさんたちと一緒に何度も話し合い、アイデアを生み、失敗を恐れずにチャレンジしてきたそうです。
たとえば今ではセブン-イレブンだけでなく多くの小売店で導入されているPOSシステム。開店当時は手打ちのレジでした。
「オーナーさんたちは冗談で腱鞘炎になると言うくらい大変でした。ペンシル型のバーコードリーダーを使ってみましたが、なかなか思うようにならない。さらに改良できないかとみんなで相談して、アイデアを出し合い、今のPOSシステムの原型が生まれました」
それから寒い季節になると思わず買いたくなるおでん。ある時、本部から「おでんをやってみたい」と相談があった山本さんは、店の前にあったおでん屋台で、豊洲店で買い物をしたお客様が、おでんを買って帰る姿を見かけていたこともあり、「売れる!」と確信し、店頭での販売に尽力します。チャレンジ精神から始まったおでんが、その後、大人気商品になったのは言うまでもありません。
「みんなで考えてチャレンジする。その一つひとつが進化の軌跡です。現場の声やお客様の反応を見ながら、本部やオーナーさんと一緒にチャレンジしてきたからこそ今があるんです」

経験から生まれた、山本流 経営哲学

多彩な経験を重ねてきた山本さんが、辿りついた自身の経営哲学は、「常に前向きに考える」「常に真摯に行動する」「常に自然体で対処する」「忠恕の心を持つ」の四つです。
「商売を長くやっていれば、いい時もあるし悪い時もある。継続しなければ商売はそこで終わりですから『常に前向きに考える』こと。お客様に選んでいただける店舗になるために、検証や改善による地道な創意工夫を重ねるだけでなく、信用を得ること。信用されるには、人として誠実であり、真面目である。何より『常に真摯に行動』できないといけません」
信用されるために真摯に取り組んだことでお店が成長し、収入が安定すると、つい気持ちが大きくなることもあるかもしれません。
「長く商いを続けたいなら慢心してはいけません。『常に自然体で対処』して、誠実にコツコツやり続けることが必要ですし、仕事は自分だけで成し遂げるものではありません。お客様、従業員、本部など多くの人が関わっているので『忠恕の心』、つまり真心と思いやりを持って取り組むことも大事ですね」

完成度が高くて支援も手厚い。だからセブン-イレブンが選ばれる

イノベーション、魅力ある商品、フランチャイズとしての体制など、セブン-イレブンはあらゆることの完成度が高いと山本さんは感じているそうです。完成度の高さは、数あるコンビニエンスストアの中でも、セブン-イレブンに優位性をもたらしました。
「実績を見れば、その優位性をご理解いただけるはず」と言葉に力を込めます。
「これから新しくフランチャイズを選ぶ機会があったとしても、私は迷わずセブン-イレブンを選びますね。これは私が50年以上かけて出した揺るがない答えです。これからオーナーになる方は、うまくやっていけるだろうか、などと不安があると思います。しかし本部との連携も密ですし、OFC(オペレーション・フィールド・カウンセラー)さんのサポートが受けられるので心配はいりません」
山本さんのところには、北海道から九州まで全国各地のオーナーから来店やメールなどで相談がくるそうです。OFCのサポートも充実していますが、同じオーナー同士、気持ちや課題が十分にわかるからこそ、山本さんはオーナーの相談にも真摯に向き合い続けています。
「オーナーをサポートすることも自身の役目」だと思っている山本さんは、これからの人生をかけてセブン-イレブンをより良くしていくことに貢献することが夢だと語りました。

お客様に信頼され、地域のよき市民の一員になる

最後にセブン-イレブンのオーナーになりたいと考えている方へのアドバイスをうかがいました。
「お店を営むうえで最大の目標は、お客様に信頼されるお店になることです。そのためには、『地域のよき市民の一員になる』ことが重要です。お客様の多くは、コンビニエンスストアの機能を求めて来店されますが、機能以上の期待感や信頼感を持たれるお店にならないと本物にはなれません」
儲けるという気持ちではなく、お客様のためにと考え続ける。その思いが良い循環を生んだからこそ、豊洲店は50年以上にわたり、お客様から信頼され地域で頼りにされる存在になったのでしょう。
山本さんのお話からは、なぜ豊洲店が「地域のよき市民の一員」になれたのかが伝わってきました。

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