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人生のキセキ
セブン-イレブンとともに

縁を呼ぶ
本気の商売を
次代へつなぐ

  • 06
  • 田島 英幸ひで ゆき=写真右

セブン-イレブン熊谷妻沼めぬま台店オーナー

独立を応援してくれた妻・香代子さん(左)には感謝しかない。
これからも夫婦寄り添い、頑張りたい(縁結びで名高い妻沼聖天山歓喜院の参道で撮影)

縁を呼ぶ
本気の商売を
次代へつなぐ

  • 06
  • 田島 英幸ひで ゆき=写真右

セブン-イレブン熊谷妻沼めぬま台店オーナー

高校時代、アルバイトで偶然出合ったセブン-イレブンの仕事。
オーナーや仲間たちと絆を築き、商売のおもしろさを知った。
独立して、社員や従業員を引っ張る立場になった今、
先達から受けた恩を忘れることなく、次代の人を育てていきたい。

高校時代、アルバイトで偶然出合った
セブン-イレブンの仕事。
オーナーや仲間たちと絆を築き、
商売のおもしろさを知った。
独立して、社員や従業員を
引っ張る立場になった今、
先達から受けた恩を忘れることなく、
次代の人を育てていきたい。

「おーい」


埼玉県から群馬県へ続く276号と埼玉県本庄市と熊谷市を結ぶ45号、ふたつの県道の三叉路に立つ「セブン-イレブン熊谷妻沼台店」の店内で、オーナーの田島英幸さん(43)が呼びかけた。


従業員たちの動きが速くなる。品出しをする者、揚げ物の準備をする者、棚の商品の陳列を整える者……ランチタイムの臨戦態勢に入ったようだ。しかし「おーい」で、話が通じるとは。


「しょっちゅうみんなとコミュニケーションを取っているんで、私が何を言いたいのかだいたいわかるみたいです」


田島さんが社員や従業員に話を振ると、笑顔でうなずく。チームワークのよさに、十数年も続いてきた貫禄を感じる店だが、2012年11月のオープンだという。


「やっとできた自分の店なんですよ」


磨きあげられたガラスの前で、田島さんはしみじみと語った。

社員として働いていた20代の田島さん。オーナーや仲間、常連さんから多くのことを吸収し、日々充実していた

高校生で商売に開眼

初めて制服に手を通したのは、高校時代のこと。たまたま実家近くの「セブン-イレブン行田向町店」にアルバイトとして入った。ここで出会ったオーナーの時田忠彦さん(64)のことを、田島さんは今でも"恩師"と慕っている。



1980年代前半、セブン-イレブンがまだ2千店舗超の規模だった時期にオープンした行田向町店は、地元に密着した商いに徹する店だった。あいさつの仕方、敬語の使い方といった社会人としての基本をはじめ、清掃や品出しなど、時田さんは田島さんに何でも教え、田島さんもあらゆる"商売の技"を吸収していった。



中でも知恵を絞って、売り上げを伸ばすことが楽しかった。お客さまの一挙一動を観察し、ニーズを探って「何が売れるか」仮説を立てる。



OFC(店舗経営相談員)のアドバイスは参考にしても、あくまでも仮説は自分で立てるからおもしろい。高校生にして、田島さんはそう開眼したという。



「時田オーナーは『売り上げを伸ばすためには、物事を俯瞰的に見なくちゃいけないよ』とよくおっしゃっていました。今になって、その大切さがよくわかります」



やる気があれば、何だってできる──。コンビニの仕事の醍醐味にふれ、田島さんは「マルチに活躍できる人になりたい」と思うようになった。そんな田島さんを、時田さんは頼もしく見ていたに違いない。



高校卒業後、機械メーカーへ一度就職した田島さんに「帰ってこい」とラブコールを送ったのは時田さんのほうだ。つくづく二人は縁があったのだ。「常に体を動かし、お客さまと向き合っていけるセブンの仕事が忘れられなくて」、田島さんはやがて退社し、時田さんの店に戻った。テレビドラマなら弟子が恩師と再会してハッピーエンドとなるところだが、田島さんの商人道は一本道ではなかった。

迷って見つけた進む道

「些細な事がきっかけで時田オーナーとの間にすれ違いが生じ、30歳を前にして、その店を辞めたんです」



話の急展開に、えっ?と聞き返してしまった。察するに田島さんは、一度立ち止まり、将来を見据えた「自分探し」をしたくなったようだ。



コンビニ以外の仕事に就くことも考えたが、やはり自分の本心と向き合った結果、別のオーナーが経営する熊谷駅近くのセブン-イレブン店舗を手伝うことに。「店が落ち着くまで」の条件付きで引き受けた。ここで、人生最大の転機が訪れる。転職してまもなく、妻となる香代子さん(50)と出会った。



「彼女は近くの花屋に勤めていたんです。早朝から深夜まで本当に頑張って働いていた。それを見て、オレ、何やってんだと。目が覚めました」



愛の力は人を変える。結婚して運気も変わった。疎遠になっていた時田さんとの交流も、常連客の橋渡しで復活し、改めて商売と向き合う覚悟ができた。田島さんは満を持して独立。それが冒頭の熊谷妻沼台店だ。「やっと」と言った言葉の重さも納得できる。だが埼玉県の北端、ネギ畑など農地が目立つ妻沼台という町に、なじみがあったわけでも商機を感じたわけでもなかったという。



「とにかく自分の店を開けたかった。どこでもやれるんだという自信があったんです。絶対に売り上げを伸ばすことができるって」



アルバイトから数えれば、田島さんには約20年のキャリアがあった。セブン-イレブン本部の地区担当者ともよく情報交換してきたし、近隣の先輩オーナーたちとも積極的に交流を図ってきた。失敗するはずはなかった。

右から田島さん、次男の瑛大くん、時田敬太郎さん。3世代が集まると自然と笑顔が多くなる。
話はセブン-イレブンのことばかり

つらい時こそ前を向け。

情熱さえ持ち続ければ

必ず道は開く。

御用聞きで信頼を築く

それが──。オープン直後はにぎわったものの、その後は急速に客足が減った。よそから来た「新参者」といった雰囲気で、地元のお客さまになかなか認めてもらえず、数字は一気に落ち込んだ。田島さんは開店早々、経営の危機を感じた。



「やる気のないアルバイト数人と面談をし、改善が見られない人に辞めてもらいました。厳しすぎると思われたかもしれませんが、やることをやって初めて給料がもらえることを、きちっと教えたかった」



10代が初めてのアルバイト先として入ってくる率の高いコンビニは、社会の厳しさを教える"学び舎"だと田島さんは思っている。だから何事も失敗してもいいから本気でやる。自分もたくさん教えてもらったから。



店の士気を取り戻したあとは、売り上げを伸ばすだけだ。さて、どうするか──。田島さんは店の存在を地域の人に知ってもらうため「セブンミール」(カタログ注文)を使った御用聞きに取り組んだ。



周囲に農地や古い戸建てが多いことから、高齢者が多く住むことは想像できる。そのうえで従業員と手分けして一軒一軒訪問し「何か注文はありませんか?お届けしますよ」と声をかけて回った。取り組みは戦略的だった。「ノー」と言われたお宅は赤色、「イエス」までいかなくても好印象だったお宅は緑色のシールを住宅地図に落とし、攻めるエリアを見極めた。まさに足で稼いだ。



「そうしているうちにご近所のみなさんと信頼関係ができた。注文だけでなく、来店してくださる人も増えて、売り上げは自然と上がっていきました」

ともに汗をかいたぶん、従業員との絆も強くなっていった。

本気を出せば人は集う

快進撃は続く。店を盛り上げようと必死な田島さんたちの所に人が集まってきた。地元の青果店は「店で売ったらいいよ」と野菜を分けてくれ、店の地主は「うちで作った米を置いたらどうだ?」と声を掛けてくれた。さらに地域の商工会議所からは「どうですか」と、熊谷市妻沼の縁結びキャラクター「えんむちゃん」が入ったTシャツ販売の提案を受けた。



「地元の情の深さに助けられました。商売っていいな、と改めて思いましたね」



やっきになっている田島さんの姿に同情し、みんなが助け舟を出したわけではない。こんなことがあった。ある日、店の裏にいた田島さんはドア越しにあるATMから、奇妙なやりとりを聞いた。高齢の女性が携帯電話で話しながら、お金を振り込もうとしている。ピンときた瞬間、飛び出した。「ばあちゃん、ダメだ。それは振り込め詐欺だよ。おまわりさんを呼ぶから待ってて!」。田島さんのこのまっすぐな人柄に、周囲が惚れたのだ。女性が店の熱烈な常連客になったことは言うまでもない。

商売の楽しさを伝えたい

1号店を軌道に乗せた田島さんは複数店舗の経営に挑んだ。2号店の「セブン-イレブン深谷上増田店」、3号店「セブン-イレブン深谷上柴西店」をオープン。



「心強かったのは2号店に3年間、敬太郎が来てくれたこと。すごく助かった」



敬太郎とは、恩師・時田さんの一人息子、時田敬太郎さん(25)のこと。「幼いころから家業を継がなきゃと思っていた」彼は、進んで田島さんの店へ"修業"に来たのだ。「僕に何かあったら敬太郎のことは頼んだぞ」。昔、時田オーナーに言われたひと言を田島さんは思い出す。



歳月を超えた縁が新たな縁を呼び、コンビニ勤務経験のある阿部聖也さん(35)や福島佑介さん(33)、若手の岡田紫乃さん(20)など、近年"チーム田島"には、フレッシュな人材が入っている。「彼らと接していると昔の自分を思い出します。先輩オーナーたちから教わったことを私が伝える番ですね」と、田島さん。一番伝えたいことは「本気で楽しくやろうぜ、かな」と続ける。「本気」と「楽しく」が肝だ。店に情熱を傾け自分が楽しんで働けば、お客さまも楽しい。活気ある雰囲気の中で買い物ができるなんてサイコーだ。



取材に訪れた日、敬太郎さんと、田島さんの次男・瑛大くん(10)が店に顔を出した。兄弟のように仲のいいふたりに、田島さんは目を細める。「瑛大もセブン-イレブンの仕事、好きだよな?」と田島さんが声をかけると、瑛大くんは恥ずかしそうにコクリとうなずいた。オーナーとして、父親として、前へと突き進む田島さんの背中を今度は彼らが追いかけてゆく。



SHOP DATA

セブン-イレブン熊谷妻沼めぬま台店

住所
埼玉県熊谷市妻沼台雉子尾23-2
特徴
2012年11月30日オープン。
御用聞きやイベント企画など、仕掛ける商売に長けた店だ

SHOP DATA

セブン-イレブン熊谷妻沼めぬま台店

住所
埼玉県熊谷市妻沼台雉子尾23-2
特徴
2012年11月30日オープン。
御用聞きやイベント企画など、仕掛ける商売に長けた店だ