Speccial Interview時代の変化を見据えたITシステムを、
21,000店で実現する
2023年11月、創業50周年を迎える株式会社セブン‐イレブン・ジャパン(以下、SEJ)。
暮らしを支える「社会インフラ」として、全国に約21,000店のコンビニエンスストアを展開しています。
社内のあらゆるシステムを作っているシステム部門では、IT戦略の加速に向けてテクノロジー人財を募集しています。
SEJにおける仕事のやりがいや働き方について、システム本部長とキャリア入社されたエンジニアの2名にお話を伺いました。
キャリア入社
2019年入社
法学部 法律学科卒
西村 出
執行役員 システム本部長
長年他の業界でITの仕事に携わる。セブン‐イレブン・ジャパンへ入社し、2021年より現職。
キャリア入社
2023年入社
専門学校卒
深田 祐介
システム本部 システム企画担当
以前はネットワーク分野の仕事に従事しており、SEJへ入社。現在は店舗ネットワークを刷新するプロジェクトを担当。
【2分動画】セブン‐イレブンの成長を支える「システム本部」とは
データやAIの活用によって加速するSEJのDX戦略執行役員 システム本部長/西村 出
- はじめに、SEJならびにシステム本部の事業概要やミッションをお聞かせください。
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セブン‐イレブンの店舗は全国に約21,000店あり、1日に約2,000万人のお客様がいらっしゃいます。SEJでは約9,000人の社員が働いており、そのうち約3,000人が店舗経営相談員(OFC:オペレーション・フィールド・カウンセラー)です。OFCは一人当たり7~8店舗を担当しており、日々の品ぞろえや災害時の対応までさまざまな経営支援を行っています。
近年は価値観の多様化に伴い、お店の使われ方も店舗ごとに異なってきています。お客様に求められる商品をそろえるのはもちろんのこと、働き方においてもご高齢あるいは外国人従業員様の増加など、社会環境の変化に合わせたあらゆるバックアップが必要です。システム本部はそれら全てを支援する役割を担っており、扱うシステムは多岐にわたります。
- 実際にどのようなシステムを扱っているのか、教えてください。
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DXを進めるうえで、データの活用が欠かせません。その象徴の一つが「セブンセントラル」です。セブンセントラルは、セブン-イレブン全店の在庫データをクラウドに連携・集約し、リアルタイムに活用できるデータ基盤です。
セブンセントラルと連携して、オリジナルフレッシュフード以外の商品を対象に、各種データから販売数を予測して発注提案数をAIが算出する「AI発注」を展開しています。これにより、発注業務の時間が削減されました。AI発注によって短縮された時間は、お客様へのお声がけやお客様が困っているときのサポートなど、人にしかできない業務に充てられます。
また、これまで各従業員様の経験値も参考にしながら行われていた発注が、AIによる発注提案数に基づいて行えるようになりました。在庫がより適正化され、お客様が「欲しい」と思った商品が欲しいときに買えるように貢献しています。機会ロスをさらに防ぐことで、やお客様満足度・信頼度の向上や店舗の収益向上にもつながっていると聞いています。
昨今はIT活用による地域インフラとしての貢献をさらに強化しており、災害対策システムの「セブンVIEW」もシステム本部で構築しています。
- セブンVIEWとは、どのようなシステムなのでしょうか。
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災害発生時に店舗における停電や災害休業などの情報を集約し、リアルタイムに把握できる独自システムです。昨今各地で頻発する自然災害を受け、2015年から運用を始めました。災害時における早急な状況把握により、人命を最優先とし、地域の重要なライフラインとして、一日も早くお客様にご利用いただけるよう、早期復旧に努めています。
スマートフォンやタブレット用のアプリでお店が被災状況や従業員様の安否などを入力すると、即座にセブンVIEWのマップ上に反映され、情報共有が行われます。
このようなシステムは、官民を見渡してもなかなかなく、気象庁や東京都、研究機関などの情報を活用しながら精度向上に努めています。SEJが進めるIT・DX戦略においては、セブンセントラルと並ぶ象徴的なシステムといえるでしょう。
大規模システムだからこそ感じられるやりがいがある
- システム本部としての事業ビジョンや、今後注力したいことをお聞かせください。
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システム本部では、経営戦略や事業戦略のエンジンになっていくことを一つのビジョンに掲げています。
お客様にとって便利な存在であり続けることに加え、加盟店のオーナー様が安心・安全な環境で営業できる仕組みを提供することも当然必要です。今後もアプリやAIなどを活用しながら、売上やロイヤリティにも寄与するような仕組みを作っていきたいと考えています。
- SEJのシステム本部だからこそ得られる経験値や、参画する醍醐味についてお聞かせください。
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私は長い間、他の業界でITの仕事をしてきました。SEJで仕事をするようになってから強く感じるのは、システムの効果や影響力の大きさです。全国21,000店、一日約2,000万人の方が訪れるような規模感だからこそ、自らの仕事の影響範囲も大きいですし、ともに働くメンバーのモチベーションも高いです。
これからDXをさらに進めるためには、ITの専門人財が必要です。SEJには、エンジニアとしての成長や手ごたえを実感できるプロジェクトが多数あります。
現在システム本部では、SEJのビジネスに精通した新卒社員と、専門性を備えたキャリア入社者がリスペクトし合いながらうまくチーミングができているので、今後もそういった仲間を増やしていけたら嬉しいです。社会的意義のあるDXを一緒に進めていけたらと思いますので、皆様のご応募をお待ちしています。
チャレンジを認めてくれる企業風土と働きやすい職場環境システム本部 システム企画担当/深田 祐介
- 深田さんは2023年1月に入社されたそうですが、転職の経緯や入社の決め手についてお聞かせください。
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私はこれまで約20年間、ネットワーク分野の仕事をしてきました。前職のSIerには10年間在籍し、社会人生活20年という節目のタイミングで「新しいことにチャレンジしたい」と思い、転職活動をするなかで出会ったのがSEJです。
これまではSIerとして「クライアント企業にシステムを導入して喜んでいただく」という価値観で生きてきましたが、小売業であるSEJでは、「店舗の先にいるお客様の生活をいかに幸せにするか」を最も大切にしていることを選考過程で知り、強く興味を引かれました。
また、セブン‐イレブンの店舗は全国に約21,000店あり、1日に約2,000万人 のお客様がいらっしゃいます。これほどの大規模なシステムに携われること自体、エンジニアとして貴重な経験になると感じました。
最終面接の際、全社で進めようとしているプロジェクトから、会社として足りていない部分まで、システム本部長から率直に話してもらえたことにも心を動かされましたね。「この会社なら、安心してチャレンジできる」と確信し、入社を決めました。
- 深田さんが現在担当している業務やプロジェクトについてお聞かせください。
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9年間使用されてきた店舗ネットワークを刷新するプロジェクトを担当しています。「トラフィックが増えている」という課題に対して、ローカルブレークアウトによってトラフィックを減らしていこうとしており、「日本最大級のローカルブレークアウトの実現」をチームで目指しています。
また、一部のシステムをオンプレミスからクラウドへ移行する土台作りも進めています。これまでは、ベンダーにお願いしないと自社のデータを取得できない部分がありました。クラウドに移行すれば、あらゆるデータを自社でリアルタイムに取得でき、それがサービスの利便性向上や、OFC(店舗経営相談員)による加盟店へのこまやかなフォローに活かすことができます。
最新技術を学びながら、柔軟な働き方ができる
- SEJのシステム開発に携わる醍醐味や、やりがいを教えてください。
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コンビニエンスストアは、商品を売るだけではなく、ATM・宅配・公共サービス・地域の見守り・防災拠点など、年々その役割を広げており、いまや「社会インフラ」ともいえる存在になっています。
そのシステム開発に携わることは、社会貢献にもつながると思っています。一日のうちで少しの時間でもシステムが止まってしまうと、全国のお客様や加盟店のオーナー様、従業員の皆様に影響が生じます。影響範囲が非常に大きいため責任重大ですが、それがやりがいや使命感につながっていると感じています。
- 貴社の働く環境やカルチャー、一緒に働くメンバーの魅力をお聞かせください。
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SEJでは、AIやクラウドをはじめとした、さまざまな最新技術を積極的に取り入れています。入社して、これほどまでに最新技術を活用していることに正直驚きました。業務を進める上では、私の専門領域であるネットワーク以外にも、アプリやセキュリティなど幅広い知識が必要になるため、上司の許可を得て、業務時間中に外部の勉強会やセミナーへ参加することもあります。
働き方に関しても柔軟で、業務に応じて週に4日まで在宅勤務が可能です。私が入社したタイミングで、勤務時の服装もオフィスカジュアルが可能となりました。
組織のカルチャーとしては、コミュニケーションを非常に大事にしつつも、メンバー一人一人が自立していて、自らの職務を全うしていると感じます。規模の大きな企業なので、上司の指示を仰ぎながら動く場面が多いのかと思っていましたが、いい意味でギャップがありました。
- 最後に、この記事を読んでいる方へのメッセージをお願いします。
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転職を考えている方のなかには、新しい職場に慣れることができるか、仕事についていけるかなどと不安に感じる方もいらっしゃると思います。私自身も、転職する前は自分の技術が通用するか不安でした。
しかし、不安を乗り越えて一歩を踏み出したからこそ、今SEJで新しい世界を体験できています。SEJは守りに入らずチャレンジすることを歓迎する文化がありますので、チャレンジ精神のある方、新しい技術に積極的に触れたい方にとっては存分に力を発揮していただける環境です。ぜひご応募いただけたら幸いです。
(2023年10月3日公開)より転載(一部再編集)