Speccial InterviewSEJだから、小さな取り組みが
大きな成果につながる
それがエネルギー部の醍醐味
セブン‐イレブン・ジャパン(以下、SEJ)は創業50周年を迎えました。そして「次の50年」を見据え、
これからも社会に必要とされる“ソーシャルグッド”な存在になることを目指しています。
豊かな社会・環境を未来世代へつないでいくために掲げた4つのビジョン「健康」「地域」「環境」「人財」の
実現に向けた取り組みを推進しており、なかでも「環境」に関しては、
セブン&アイグループで掲げる環境宣言『GREEN CHALLENGE 2050』の目標達成に向け、取り組みを加速しています。
多くのステークホルダーを抱える中で、現場ではどのような葛藤があるのか。
また全国約21,000店を展開するセブン‐イレブンだからこそできる環境への取り組みとは。
建築設備本部・エネルギー部のメンバーが考える“明日の笑顔”について語ってもらいました。
セブン&アイグループの全国の店舗ネットワークとサプライチェーン全体で、さらなる環境負荷低減を推進し、豊かな地球環境を未来世代に繋いでいくために掲げた環境宣言。4つの取り組みテーマ「CO2排出量削減」「プラスチック対策」「食品ロス・食品リサイクル対策」「持続可能な調達」におけるそれぞれの中長期的目標を達成するため、グループ全従業員が一丸となって取り組んでいます。その中でもエネルギー部は「 CO2排出量削減」の取り組みを中心に推進するチームです。
建築設備本部 エネルギー部
キャリア入社
2017年入社
工学部卒
H.Y.
前職では設計事務所にて勤務、
SEJへ入社後は建築担当として従事
現在は「高圧受電設備」の設置・管理業務を担当
キャリア入社
2022年入社
教育学部卒
S.M.
前職では電力小売業務に携わる
太陽光パネル導入による「創エネ」を担当
キャリア入社
2022年入社
工学研究科修
K.T.
前職は地元の電力会社で勤務
再生可能エネルギー由来電力の調達業務を担当
新卒入社
2018年入社
健康栄養学部卒
S.A.
SEJへ入社後、店舗勤務を経てOFCとして従事
現在は店舗を中心とした「省エネ」を担当
加盟店様を電力の側面から支え、
さまざまな施策を打ち出しているエネルギー部の仕事とは
- エネルギー部では、どのような業務を担当されているのでしょうか?
-
K.T.
エネルギー部の役割は、店舗へ安定した電力を供給するスキーム作りや、電力に由来するCO2排出量削減につながる環境配慮の取り組みを検討、実行することです。セブン&アイグループの環境宣言『GREEN CHALLENGE 2050』で掲げる「CO2排出量削減」の目標達成に向けた取り組みを推進しています。SEJにおいては、排出するCO2はほぼ全て電力に由来するため、CO2を削減するには電気使用量を抑えることや、電気を再生可能エネルギーに変えていくことが重要です。
環境宣言では、具体的な施策として「省エネ」「創エネ」「外部からの再生可能エネルギー調達」を、CO2排出量削減の3つの柱として取り組みを進めています。私はそのうちの「外部からの再生可能エネルギー調達」を担当し、電力会社などのお取引先様とのスキーム作りなどを行っています。 -
S.A.
私は「省エネ」を担当しており、店舗の電気使用量を分析しながら、お店が日々実行出来る省エネ情報を発信、検証しています。そしてこれらの取り組みがお店の行動変容に繋がり定着するよう、実際にお店を訪問してオーナー様や従業員様、そのお店を担当するOFC(オペレーション・フィールド・カウンセラー/店舗経営相談員)から意見を聞き、より効果的な省エネ提案となるよう試行錯誤を繰り返しています。
-
S.M.
現在私は「創エネ」に関する業務を行っています。SEJでは約9,000店の屋根に太陽光パネルを設置していますが、その面積に限りがあります。そこで、駐車場にカーポートを設け、その屋根上に太陽光パネル導入する等、店舗屋根上以外への創エネ拡大を目指しています。
-
H.Y.
私は「高圧受電設備」の設置・管理業務を担当しています。コンビニエンスストアのような小規模商業施設への電力は一般家庭と同じ低圧受電契約が一般的ですが、これを工場やビルが使用する単価を抑えた高圧受電契約に切り替えることで、電気代を削減することができます。この高圧受電契約するためには「高圧受電設備」の設置が必要であり、この設備の設置の為の調整を行っています。
- エネルギー部配属になる前は、どのような仕事に携わっていたのでしょうか?
また、エネルギー部を志した理由についても教えてください。 -
K.T.
前職では8年ほど地元の電力会社で勤務し、送電設備の保守や電力流通資材の購買など、エネルギーソリューションに関連する業務を行っていました。エンドユーザー側の視点でエネルギー分野に携われる点に魅力を感じて、転職しました。
-
H.Y.
新卒から10年ほど設計事務所で勤務し、設計や現場監理、建物の維持管理、発注業務などに携わっていました。SEJに入社後は、新店建設や既存店の改装を4年ほど担当した後、育休を取得。復帰後エネルギー部に配属となりました。現在の業務はこれまで経験したことがなく、新しい分野への挑戦の為、日々新しい発見があります。
-
S.A.
私は2018年に新卒で入社し、店舗勤務を経て3年間OFCとして従事した後、「立候補制度(※)」を活用して2023年9月からエネルギー部に配属になりました。
OFC担当期間中、視野を広げるためにも他の部署を経験したいという気持ちがあり、当時担当した「セブン‐イレブン 三郷彦成2丁目店」で環境負荷低減の実証実験をしていたことがきっかけで、エネルギー部に興味を持ちました。大学では、電気やエネルギー関連は専攻していないので、今は先輩方の業務のサポートを通じて学んでいるところです。
(※ 立候補制度:社員自ら希望する職種に手を挙げる制度) -
S.M.
前職では電力小売業務に携わっていましたが、電力を使う立場でエネルギー事業に取り組んでみたいという気持ちが強くなりました。SEJがどのような新しいことにチャレンジしていくのか非常に関心があり、自身も挑戦してみたいと思ったことが、入社するきっかけでした。
- 仕事をする上で、意識していることを教えてください。
-
K.T.
SEJはフランチャイズビジネスを展開しているので、加盟店様からお預かりしているセブン‐イレブン・チャージが私たち本部スタッフの活動原資となっています。私は業務で出張する機会が多く、「お店が商品を一つひとつ販売して得た収益から出張費が出ており、無駄には出来ない」と考えるようになり、各地域のエネルギー事情を確認し多くのお取引先様と繋がる重要な機会であることを強く意識するようになりました。
-
H.Y.
エネルギー部は社内の方とのやり取りが多い部署なので、コミュニケーションを丁寧に取るように心掛けています。現在は、北海道から沖縄まで全てを担当しています。なかなか現地での直接のコミュニケーションが取れませんが、会えないからこそ「どうすれば相手に伝わるのか?相手の行動が変わるのか?」を強く意識しています。
『GREEN CHALLENGE 2050』について
- セブン&アイグループでは、『GREEN CHALLENGE 2050』を策定し、CO2排出量は2013年比で2030年50%削減、2050年には実質100%削減を目標に掲げています。エネルギー部として、その目標に向かってどのように取り組んでいるのでしょうか?
-
S.M.
SEJは約21,000店という規模で店舗展開をしており、その中で売上を上げるために日々ご尽力されているお店に対して、CO2削減の取り組みにも協力していただかなければなりません。
お店と本部が足並みを揃えてチャレンジを続けることは簡単ではありませんが、非常に大切です。セブン‐イレブン全体で取り組むことができれば、『GREEN CHALLENGE 2050』の実現に近づくだけでなく、社会にとっても意義のある大きい取り組みになるのではないかと思っています。 -
S.A.
OFCのときは8店舗を担当していましたが、エネルギー部に異動してからは、全国のお店と関わりながら仕事をしています。エネルギー部だからこそできる提案を通じて、社会貢献に取り組みたいと思っています。全店が不要な電気を消していくだけでも大きな省エネ効果が生まれますし、こうした取り組みが地域社会に与える影響も非常に大きいと思っています。そういった意味でも、これからも省エネには積極的に取り組んでいきたいと考えています。
これから先の50年を共に創るために
- これから、どのような方と一緒に仕事をしていきたいと考えていますか?
-
H.Y.
エネルギー部にはプロフェッショナルが集まっているので、自分の意見をしっかり持つことを求められる職場といえます。また21,000店に繋がる取り組みであれば社会に大きい影響を与えることができます。
全国にお店があるので家族や親戚、友人にも、手掛けたプロジェクトの成果を見てもらえます。そのような仕事が出来るのもSEJの魅力です。「お客様の生活にとっての当たり前を提供する店舗」をこれからも持続可能に維持発展し続けていくために、自分の考えを持っている方と一緒に仕事をしていきたいですね。 -
S.A.
SEJでは、「明日の笑顔を 共に創る」という目指す姿を掲げています。私は現場でOFCを経験していたこともありますが、誰を笑顔にしたいかを考えたとき、やはりお客様と加盟されたオーナー様やそこで働く従業員様の笑顔が思い浮かびます。エネルギー部の仕事を通じてお客様やお店の満足度を高めるとともに、社会にも貢献していくべく取り組んでいきたいと考えています。相手に寄り添う気持ちをもちつつ、客観的に物事を考えることができる方と一緒に働いていけたら嬉しいですね。
-
S.M.
SEJの仕事は、お店やお取引先様など、多くの方々の協力があってこそ成り立つものだと考えています。直接的に仕事に関わる場合もそうでない場合も含めて、相手の立場に立って、周りのことを考えられる人と一緒に働きながら、関わる全ての人々の笑顔を創れたらと思っています。
-
K.T.
SEJのビジネスが社会インフラ事業であることを認識し、その発展にエネルギー分野から寄与してくことだと考えています。今後は、SEJを起点にさまざまな地域に根差した、新しい事業スキームをたくさん創り上げていければいいなと考えています。バックグラウンドや部署間の垣根を越えて、多様性を受け入れられる方と一緒にSEJを盛り上げていきたいですね。