セブン‐イレブンの横顔2022-2023
Interview 04
人にも環境にも
やさしい、
持続可能な
「おいしさ」を
お客様に届けたい
プライムデリカ株式会社
執行役員商品本部 
商品開発部長
Miki Maki
おいしい野菜をもっと手軽に!
「カップデリ」の挑戦

プライムデリカ株式会社は、1986年にセブン‐イレブン向けの惣菜類の製造・販売を目的に設立されました。以来、一貫してお客様にご満足いただける「おいしく、安全・安心な商品」の開発、製造に取り組み、全国のセブン‐イレブンにお届けしています。

変化の激しい今の時代、お客様のニーズやトレンドは目まぐるしく移り変わり、地域やライフスタイルによって求められる商品も異なります。私たちはお客様のニーズを的確につかむための研究とマーケティング調査を欠かさず、味だけでなくボリュームや価格まで含めてお客様にご満足いただける商品の企画・開発に努力を重ねています。社内で企画・開発した商品は、週に1度開かれるセブン‐イレブンのMM会議(食品メーカー、包材メーカーなどセブン‐イレブンのパートナー企業のマーケティング、マーチャンダイジング担当者が参加する会議)で皆様からご意見をいただき、さらに検討・改良を重ね、自信を持ってお客様におすすめできるものだけが新商品として発売にいたります。

当社が製造を手掛けるサラダシリーズ「カップデリ」も、この会議を経て誕生した商品です。売上が伸び悩んでいたコールスローサラダやポテトサラダなどの「調理サラダ」を刷新すべく、MM会議での意見を参考に改良を重ね、新シリーズとして発売にいたりました。刷新にあたって一番のポイントとなったのが、新しい容器の採用です。片手でも持ちやすい小さめのサイズで、食材が美しく見える透明の容器にすることで、「お客様に気軽に手に取っていただけるサイズ・値ごろ感のあるサラダ」というコンセプトが固まりました。容器変更の効果は期待以上に大きく、幅広い世代のお客様にお弁当や麺類とセットでご購入いただけるようになりました。その後は品質向上に継続的に取り組み、市場調査を重ねて、随時新メニューを追加し、「サラダ」としてだけでなく、「副菜」や「おつまみ」としてもご好評をいただいています。

個人的にとくに思い入れが強いカップデリのメニューは、コールスローサラダです。当初、コールスローサラダには紫キャベツやニンジンも入れていたのですが、いざ棚に並べてみると主役であるキャベツの存在感が薄れ、あまりおいしそうに見えないことに気づきました。そこで紫キャベツとニンジンを取り除き、キャベツ・キュウリ・ハム・コーンのみのシンプルな具材にしたところ、キャベツのみずみずしい緑が引き立ってぐっと見栄えが良くなり、売上も大きく伸びました。今も季節ごとにさまざまな品種のキャベツを全国から取り寄せて確認するなど、1年を通じておいしいコールスローサラダをお客様に提供できるよう努力を続けています。

フードロスや
プラスチック使用量削減を実現

プライムデリカでは、素材や製造工程、温度管理を見直すことで、味や品質を落とさずに従来よりも長い消費期限を可能にする「長鮮度化」を通じて、フードロスの削減に取り組んでいます。カップデリでも2020年5月から一部の商品で製造工程を見直すとともに、容器のフタにトップシールを採用し、消費期限を従来の約1日半から約2日半に延長することに成功しました。また、従来の容器に比べて1個当たり約25%のプラスチック使用量削減を実現しています。

これからも私たちプライムデリカは、野菜たっぷりのおいしいカップデリの提供を通じて、お客様のより健康で豊かな食生活をサポートするとともに、食品メーカーとして地球環境に配慮した商品開発に力を入れ、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。